「食間」「食後」っていつのこと?薬の正しい服用タイミングを知ろう

「食間」「食後」っていつのこと?薬の正しい服用タイミングを知ろう

多くの薬には、それぞれ「服用するタイミング」が決められています。しかし「食前」や「食後」、「食間」といった指示が、具体的にいつを指しているのかわからないという方も多いのではないでしょうか。 この記事では、服用のタイミングが定められている理由や、正しい服用のタイミングについて解説します。

なぜ薬によって飲むタイミングが違うの?

内服薬(飲み薬)は、「1日〇回」といった服用回数だけでなく、服用するタイミングも指示されています。服用するタイミングは、「食前」「食間」「食後」など、薬によってさまざまです。

一般的な内服薬は、胃から腸へと送られる間に成分が吸収されて肝臓に入り、体内を循環する血液の中に送られます。血液中に入った薬の成分は血流に乗って運ばれ、その成分を必要とする場所で薬効を発揮するため、薬の性質に応じて、「最も効果を発揮でき、できる限り体への悪影響が抑えられる服用のタイミング」が決められています。

なぜ「食後」の服用タイミングが多い?

薬によっては、空腹時に服用すると胃の粘膜に作用し胃が荒れてしまう恐れがある等の理由から、食後の服用が指示されている場合があります。
また、「ご飯を食べたら薬を飲む」という習慣をつけやすいため、食後のほうが服用することを忘れにくいというメリットもあります。

「食前」「食間」「食後」とは?

薬を服用するタイミングは「食前」や「食後」、「食間」などといった言葉で指示されていますが、「食後」は「食事を終えた後」ということはイメージできても、食後何分以内に服用すべきなのかわからず悩むケースも少なくありません。また、「食間」は、食事の最中なのか、それとも食事と次の食事の間を指すのか、間違いやすい言葉のひとつのため注意が必要です。

指示別 服用時間の目安

指示

服用時間の目安

食前

食事を摂る20~30分前
(胃の中に食べ物がない状態)

食直前

食事を摂る5分前
(食事(一口目)を口の中に入れる直前)

食後

食事の20~30分後
(胃の中に食べ物が入っている状態)

食間

食事を終えてから2時間後
(食事と食事の間)

就寝前

就寝する30分前

起床時

朝起きた直後
(胃~小腸の中に何も入っていない状態)

アイセイ薬局<br>薬剤師
アイセイ薬局
薬剤師

決められたタイミングではなく、発作時や症状がひどいときなど、必要に応じて服用する「頓服」という飲み方もあります。
※頓服について詳しくはこちら

よくある質問

Q. 薬を飲み忘れた場合はどうすればいい?

A. 飲み忘れた場合の対処方法は薬によってさまざまですが、多くの場合は気づいたときにすぐ服用することが推奨されています。
(決められたタイミングから時間があまり経過していない場合のみ)

ただし、次の服用タイミングが近くなっている、一定の時間を空けることができない等の場合は、飲み忘れた分の薬は服用せずに次の服用タイミングから通常どおりの量を服用してください。
※2回分を一度に飲むと副作用のリスクが高まるため、絶対に避けてください。
判断に迷った際は医師または薬剤師までご相談ください。

Q. 食事ができないとき、食後に飲む薬はどうすればいい?

A.食事ができない場合でも、多くの場合は普段の食事の時刻に合わせて服用しても問題ありません。食後の服用が指定されている薬のなかには、胃への刺激を和らげるための目的もあるため、可能であれば少量でもクッキーやヨーグルト、ゼリーといった食べやすいものを摂取し、多めの水かぬるま湯で薬を飲むとよいでしょう。

ただし、薬の種類によっては十分な食事が摂れない時に服用した場合、体に悪影響を及ぼす薬(例:糖尿病治療薬の一部など)もあるため、詳しくは医師または薬剤師までご相談ください。

Q. 薬を飲み忘れないためにはどうすればいい?

「食事前に薬を用意し、テーブルに準備しておく」、「外出先で飲み忘れないためには、バックに入れておく」などルールを決めておくとよいでしょう。
また、アラームやピルケース、お薬カレンダーなどのツールも活用することで、飲み忘れを未然に防ぐことに繋がります。

正しいタイミングで服用するためのポイント

薬を受け取ったら、薬袋や薬と一緒に渡される説明書や、お薬手帳に記載されている服用タイミングを確認しましょう。OTC医薬品(薬局やドラッグストアで市販されている薬)は、パッケージなどに記載されている場合もあります。
いずれの場合でも、服用期間中は薬と一緒に説明書を保管しましょう。

薬の効果を最大限に引き出し、安全に服用するためには、「食前」「食後」「食間」といった服用タイミングの意味を正しく理解し、用法・用量を守ることが大切です。薬によっては、服用するタイミングの間違いや飲み忘れが、体に大きな影響を及ぼすこともあります。迷ったときは自己判断をするのではなく、必ず医師や薬剤師に相談してください。

日々の生活の中で薬と上手につき合い、安全で効果的な治療を続けていきましょう。

CREDIT
記事監修:株式会社アイセイ薬局 薬事指導部

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