薬剤師に聞いてみよう!薬局でよくある相談Q&A

薬剤師に聞いてみよう!薬局でよくある相談Q&A

処方箋をもらって薬局へ行った際、「こんなこと相談してもいいのかな?」と躊躇した経験はありませんか? じつは、お薬の飲み方や使い方、ライフスタイルに合わせた疑問やお悩みは、薬剤師にとっては“よくある質問”であることも。今回は、薬局で実際によく聞かれる相談をピックアップしてご紹介。知っておくだけで、お薬とのつき合い方がぐっとラクになるヒントをお届けします。

教えてくれるのは…
菱田 利恵さん
菱田 利恵さん
アイセイハート薬局 東雲店

アイセイ薬局入社後、複数店舗を経て2023年6月より東雲店に勤務。認知症キャラバンメイトとして地域で活動、認知症の正しい理解の普及に努めている。飼っているうさぎが最大の癒し。マイブームは「大人の学び直し」で、いまは日本史を勉強中。

Q. 錠剤やカプセルを飲み込むのが苦手です。自分で細かく砕いてもいいですか?

A. お薬によっては可能ですが、自己判断で行うのはNG。まずは薬剤師に相談しましょう。

菱田さん
菱田さん

お子さんだけでなく、大人でも、「錠剤やカプセルが苦手」という方は少なくありません。しかし、お薬のなかには、体内で適切に吸収されるように、特殊な工夫が施されているものがあります。それを砕いてしまうと、しっかりとした効果が得られなかったり、副作用につながったりすることがありますので、まずは薬剤師にご相談ください。
 
半分に割って飲んでもよいお薬の場合は、「スプーンを使って、丸みの部分に沿って割るとスムーズ」など、お薬に合わせた割り方のコツなどをお伝えできることもあります。
 
すべての薬剤で変更できるわけではありませんが、お薬によっては、水なしで唾液だけでサッと崩れる「口腔内崩壊錠(OD錠)」や、粉薬、シロップ剤に変更できないか薬剤師から医師へ確認することもできます。
 
薬局で処方箋を渡す受付の段階で、「錠剤が苦手です」とお伝えいただければ、お薬の準備前に検討できるので、ぜひ声をかけてみてください。

Q. 薬の苦味や匂いが嫌いです。食品に混ぜて飲んでもいいですか?

A. それぞれのお薬に食品との相性の良し悪しがあるので、独断でアレンジせずに薬剤師に聞いてみましょう。服薬補助ゼリーを使う際も、ちょっとしたコツがあります。

菱田さん
菱田さん

お薬と食品の食べ合わせには注意が必要です。たとえば、苦味を感じないようにコーティングされているお薬の場合、酸味があるものと一緒に飲むと、コーティングが溶けて、かえって苦味が強く出てしまうことがあります。
 
「このお薬は乳製品と相性が良い」「酸っぱい食品との飲み合わせは避けた方が良い」など、お薬それぞれの特性に合わせたアドバイスができるので、遠慮せずに都度聞いてください。
 
服薬補助ゼリーを使う際は、お薬を混ぜ込んでしまうとお薬が舌に触れ、結局味を感じてしまいます。スプーンにゼリーを敷き、その上にお薬を置き、さらに上からゼリーを被せて包み込むのがポイントです。

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Q. 薬を飲める時間が不規則です。飲み忘れたらどうしたらいいですか?

A. お薬によって、「飲む間隔を一定時間空けてずらす」「1回分を飛ばす」など対処法が異なるため、お薬を受け取る際、「飲み忘れたときの対応」を必ず確認しておきましょう。

菱田さん
菱田さん

「朝ごはんを抜きがち」「シフト制で働いているため、食事や就寝の時間がまちまち」など、ライフスタイルは人それぞれですよね。正しく服薬をするためにも、そのお薬を飲み忘れた場合、どうするのがよいか確認しておくことは大切です。
 
たとえば、1日3回飲むお薬では、4〜5時間程度の間隔を空ければ次の服薬ができるものもあり、昼食の時間が遅くなった分、夜の服薬タイミングを少し後ろにずらすといった調整ができる場合もあります。ただし、糖尿病のお薬など食事をとらないときには飲んではいけないお薬や、効果を得るため・胃への負担を減らすために食後に飲む必要があるお薬もあり、服薬時間の調整のしかたはお薬によって異なります。
 
自己判断で飲む時間をずらしたりせず、ご自身のライフスタイルに合わせて、無理なく飲めるタイミングを薬剤師にご相談ください。

Q. 会議や車の運転があります。眠くならない薬に変更できますか?

A. 処方箋を持参した際に、必ずご相談ください。眠くなりにくいお薬への変更や、服薬タイミングの工夫などを提案できる場合があります。

菱田さん
菱田さん

お薬による眠気などの副作用の出方には、かなり個人差があります。まったく影響がない方がいる一方で、眠気注意の記載がないお薬でもひどく眠気を感じる方がいらっしゃいます。
 
日常的に車の運転をされる方や、仕事中に眠気が出ると困るという方は、必ずその旨を診察時に医師に伝えてください。お薬の種類の数にもよりますが、たとえば、花粉症などに使われる抗アレルギー剤は多くの種類が発売されているため、なるべく眠気が出にくい成分のお薬を処方してもらえることがあります。もしも診察時に医師に伝え忘れてしまった場合は、薬局で薬剤師に伝えてみてください。
 
長く飲み続けるお薬の場合は、最初から長期の処方を依頼せず、まずは1週間単位でそれぞれ試したうえで、ご自身に一番合うお薬を探す期間を設けるのも有効な方法です。
 
また、飲み始めや増量時には副作用が出やすいものの、続けているうちに慣れてくる方も多くいらっしゃいます。なお、お薬によっては服用中の車の運転などを避ける必要があるものもあります。眠気を感じている間は、運転は控えてください。
 
もし強い眠気を感じた場合は、お薬手帳などにその旨をメモしておき、次に薬局に行った際に薬剤師に伝えるようにしましょう。あまりにも眠気が強く、生活に影響を及ぼしているときは、まだ処方されたお薬が残っていても、まずはお電話などで薬剤師に相談してみてください。

Q. ジェネリック医薬品(後発医薬品)って、どんな薬ですか?

A. ジェネリック医薬品は、国で定められた試験をクリアしており、効果や安全性は新薬と同等です。安価なだけでなく、お薬の「飲みやすさ」が改良されていることもあります。

菱田さん
菱田さん

ジェネリック医薬品は、新薬(先発医薬品)の特許が切れた後に、同じ有効成分を用いてつくられた薬です。あとから開発される分、子ども向けの粉薬では苦味が抑えられて風味がついていたり、水なしで飲めるOD錠が新たにつくられていたり、錠剤のサイズそのものが小さくなっていたりと、先発品の飲みにくかった点が改良されていることも多くあります。
 
費用面でのメリットはもちろん、飲みやすさの向上という点でもメリットがあります。気になることがあれば、薬剤師にご相談ください。

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最近、薬局で「ジェネリックご希望ですか?」「ジェネリックでよろしいですか?」などと聞かれることが増えていると思います。そもそもジェネリックって…? 先発医薬品と何が違うの? 効果は変わらないの? そんなギモンにお答えします。
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Q. 目薬をさすのが苦手です。上手なさし方はありますか?

A.大人の方には、握り拳をつくって手を固定する「げんこつ法」がおすすめです。嫌がるお子さんには、寝ている間に点眼する方法も有効です。

菱田さん
菱田さん

目薬をさすのが難しい場合は、「げんこつ法」をおすすめしています。目薬をさす目の下に握り拳をあて、下まぶたを下に引っ張りながら、この握り拳の上に目薬を持った手を固定して落とします。手が安定するため、失敗しにくくなります。

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菱田さん
菱田さん

小さなお子さんが嫌がって暴れてしまう場合は、無理にさそうとすると容器の先が目に当たって危険です。点眼のタイミングによっては、就寝中に点眼する方法もあります。お子さんの生活リズムに合わせたさし方を薬剤師にご相談ください。
 
また、衛生的な観点から、目薬の容器の先がまつ毛やまぶたに触れないように距離を保つことが大切です。目薬の使用期限は開封後1か月が目安ですので、使い切っていなくても1か月経ったものは廃棄してください。
 
ただし、使う前に溶かすタイプや1回で使い切るタイプなど、使用期間が異なるお薬もありますので、薬局での説明に従ってください。開封した日を容器にメモしておくと、期限の管理に役立ちます。

Q. 塗り薬(ローションや軟膏)の塗り方にコツはありますか?

A.ローションタイプは「皮膚のしわに沿って円を描くように」、軟膏やクリーム(ステロイド剤など)は「強くすり込まずに優しく肌に乗せるように」塗るのがコツです。

菱田さん
菱田さん

お薬のタイプによって、適切な塗り方があります。保湿剤など、全身(広範囲)に塗るローションタイプの外用剤は、皮膚のしわに沿って「包帯を巻くように」円を描きながら塗ると、肌への馴染みが格段に早くなります。縦にスーッと滑らせるよりも素早く塗れるため、お子さんが動き回って急いで着替えさせなければいけないときなどにも有効です。
 
また、軟膏やクリームタイプ、特にステロイド剤などを塗る際は、強くすり込まずに必要な量を優しく肌に乗せるように塗布することが基本です。使用量の目安として「ワンフィンガーチップユニット(人差し指の先端から第一関節まで出した量が、大人の手のひら2枚分に相当する)」を意識してみるとよいでしょう(※)。

※口径5mm程度のチューブの場合。チューブの太さや口径によって若干の差があります。

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菱田さん
菱田さん

ステロイド剤に対して不安を持たれる方もいらっしゃいますが、医師の指示のもとに必要な量をしっかり使う分には過度に心配する必要はありません。
 
むしろ、「怖いから」と少なすぎる量を塗ってしまうと、効果が十分に発揮されずに治療が長引き、結果的に使用量が増えてしまう原因になります。自己判断で量を減らしたり中止したりせず、決められた量をしっかり塗って、短期間で治し切ることが大切です。

ちょっとした健康のお悩みも気軽にご相談を!

菱田さん
菱田さん

個人的には、調剤薬局や薬剤師を、もっと気軽に頼っていただきたいと考えています。お薬の飲み方はもちろんのこと、「骨を強くするにはどうしたらいいの?」といった身近な健康相談や、ご家族の健康についてのご相談など、気になることはなんでもお聞かせください。
 
家にいつ飲んでいたかわからないお薬(残薬)がある場合は、袋にまとめて薬局へお持ちください。薬剤師がお薬を整理し、飲み忘れが多いようであれば、医師へお薬の減量や飲み方の変更を打診することもできます。
 
調剤薬局は、処方箋をお持ちでなくても来ていただけます。病院に行くほどではないときや、お薬がなくなる前に少し気になることがあるときなどの身近な相談窓口として、ぜひ積極的に薬局を活用してください。

薬のスペシャリストである薬剤師を頼って、正しく薬と付き合おう

薬剤師はさまざまなお薬について勉強をしている「お薬のスペシャリスト」です。不安な点やわからない点を薬剤師に相談したうえで正しくお薬を飲み、その効果がしっかりと得られることが大切です。困ったときには、ぜひお近くの薬局の薬剤師を頼ってみましょう。

アイセイ薬局グループではお薬に関するご質問、ご相談にお応えします

薬のことはもちろん、生活習慣のこと、食事・栄養のこと、介護のことなど、健康にまつわるさまざまなご相談にお応えします。お気軽にご相談ください。

CREDIT
取材・文:HELiCO編集部+ノオト イラスト:園内せな
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