
アイセイ薬局 松河戸店
愛知県春日井市松河戸町三丁目5番12号
2024.10.21
アイセイ薬局では、当社グループの最新ニュースを紹介する『AISEI百景』を発行しております。Vol.19(2024年10月号)では、地域の皆さまに向けて開催している健康イベントを特集。そのほか、全店舗の在宅医療業務をバックアップしている在宅支援チームの取り組み、『ヘルス・グラフィックマガジン』最新号について紹介します。
いつまでもすこやかに笑顔で過ごすために……。アイセイ薬局グループでは、健康なうちから予防医療や健康について考えていただけるように、地域の方向けの健康イベントなども推進しています。医療や健康を身近に感じていただき、病気にならないようにするのも薬局の大切な役割。地域特性や年齢層に合わせて、健康セミナー・イベント、子ども向けの職業体験プログラムなどを企画・実施しています。
超高齢社会の今、住み慣れた街ですこやかに暮らし続けるために、自治体や医療・介護関係者など多職種の連携、地域全体での見守り・サポートが重要です。薬局も、地域の皆さまの健康を支える拠点として、また地域包括ケアシステムを担う一員として、健康寿命の延伸をテーマにしたイベントや講演、「認知症カフェ※」など、地域活動にも積極的に取り組んでいます。
認知症になっても安心して暮らせる地域づくりを目指した取り組みの一つ、「認知症カフェ」。当グループとして初めての開催は、愛知県春日井市の5店舗協同での試みでした。コロナ禍の中断を経て、今年1月にアイセイ薬局 松河戸店で再開。地域の皆さまの交流の場を提供するとともに、認知症の基礎知識やサポートの仕方などをお伝えしています。
「認知症といっても、実際にどのように接すればいいかわからない、戸惑ってしまうという声をよく聞きます。認知症の症状や接し方などを少しでも知っていれば心が軽くなることもあると思うので、そういった面でも地域の方々をサポートしたいと考えています。認知症カフェを通じて、薬局も地域を見守っていること、いつでも頼れる場所であることを知っていただきたいです。また、正しい健康情報を伝えることも薬局の役割なので、食事や生活習慣等をうかがってアドバイスしたり誤解を解いたり、時には病院や地域包括支援センターとの橋渡しになったり、できることはたくさんあります。地域との関わりを深くしていくことで、『何かあれば薬局に行こう』と思ってもらえるようになればうれしいです」
(店長・薬剤師 林きよみ)
※認知症カフェとは
認知症の人やその家族、地域住民、介護や福祉などの専門家など、誰でも気軽に集える場所。「オレンジカフェ」などさまざまな名前で運営されている。
千葉県八千代市のアイセイ薬局 八千代台店では地域包括支援センターから依頼を受け、「認知症カフェ」や「介護予防教室」に参加しています。介護予防教室では要支援・要介護リスクを下げ、健康寿命を延ばすことを目的に、血管年齢、骨粗しょう症、認知症などをテーマに薬剤師が講話。健康チェックと個別相談コーナーも設置し、たくさんの方にご参加いただきました。
「個別相談では、その日のテーマに関するご質問だけでなく、ご自身やご家族が普段飲んでいる薬についての相談を受けることが多かったです。日頃、気になっていることをゆっくり落ち着いて話せるような機会を設けることも大切だとあらためて感じました」
(薬剤師 石川聖子)
店舗では「かかりつけ薬剤師」として、患者さまをきめ細やかにサポート。特にご高齢の患者さまで、複数の医療機関を受診されている方、薬の種類が多い方、お薬や健康についてお悩みが多い方などにお声掛けして、かかりつけ薬剤師としてお薬を一元管理しながら服薬支援や健康相談を行っています。
「かかりつけになると関わる頻度が増え、継続的にコミュニケーションを取れるので、患者さまの生活背景などを踏まえた対応ができるようになります。信頼関係が深まると、患者さまからもいろいろご相談いただくことが増え、実は薬が多くて困っている…といったお話をいただき、医師に情報提供して減薬につながった事例もあります。今後は、患者さまご自身の健康やお薬に対する意識が高まるような取り組みもしていきたいと考えています」
一方、子どもたちや保護者の方に薬局・薬剤師の仕事や役割に対する理解を深めていただけるように、また、キャリア教育支援の一環として、「こどもクリニック&こども薬局」の開催や職業体験の受け入れなどを行っています。
医師・薬剤師の仕事を体験する、人気のコンテンツ「こどもクリニック&こども薬局」。大阪府吹田市にあるアイセイハート薬局 千里藤白台店では、医療モール内の小児科・小児歯科と協力し、問診やエコー、調剤などの体験イベントを開催、5歳から小学6年生までのお子さん約90名にご参加いただきました。
白衣に着替えた子どもたちは、初めて触れる機械にワクワクした様子。スタッフから説明を受け、真剣な眼差しで取り組んでいました。
体験後には、「楽しかった」「知らないことがたくさんあった」「またやってみたい」などうれしい声が! 「北千里こどもの森クリニック」の市森裕章総院長からは、「お子さんやご家族の楽しそうな表情が見られて安心しましたし、開催して良かったと思いました。良い経験になっていればうれしいです」と感想をいただきました。
こうした体験を通じて、もっと医療や健康を身近に感じてもらえたら、そして1人でも医師や薬剤師になりたいと思ってもらえたらうれしいです。
通院が困難な方、ご自宅等での療養を希望される患者さまを支える在宅医療。日々高まるニーズに対応するため、アイセイ薬局グループでは400を超える薬局全店舗で在宅医療への取り組みを推進。患者さまに安心安全で最適なサービスを提供できるよう、東北・北関東・首都圏・近畿各支店に在宅支援チーム置き、エリアごとに店舗をサポートする体制を整えています。支援チームでは、患者さまやご家族とのコミュニケーション、医療・介護関係者との多職種連携、その他在宅医療に関わる業務を円滑に進められるよう、店舗の薬剤師をバックアップしています。
今回は東北と首都圏の在宅支援チームを紹介します。
認知症の増加や団塊の世代が後期高齢者になる時期を迎え、在宅ニーズが高まっています。その中で、薬剤師の訪問サービスや在宅医療における薬局・薬剤師の役割について、より多くの方に知っていただき、在宅でのお薬の管理・服薬支援を必要とされている患者さまにご利用いただけるように、支援チームが窓口となり、地域のネットワーク構築に努めています。きっかけづくりとしてまず、地域包括支援センター、居宅介護支援事業所、訪問看護ステーション等へのご案内を実施。在宅対応のご希望・ご相談をいただいた際には、実際に担当する店舗の薬剤師と連携し、最適な対応を円滑に進められるように、医療機関への連絡、多職種連携、患者さまやご家族の情報収集、事務手続きなどを全面的にサポートしています。
ご高齢になると飲み忘れ・飲み間違いなど正しい服薬が難しい方も多くなるため、「服薬支援装置」もご紹介しています。事業所訪問時等に、デモ機や動画を用いて説明し、疑問点等にもお答えすると、後日お問い合わせをいただいたり、導入を検討してくださることも増えています。
地域の方々の健康をサポートする取り組みとして、「認知症カフェ」や講演会など地域での活動も大切です。そうした活動がきっかけで、地域包括支援センターからお声掛けいただき圏内の医療関係者交流会に参加したり、ケアマネジャーさんの研修や自治体の講習会等にお招きいただくようなことも増えました。また、地域包括支援センターに地域ケア会議の開催状況などを伺い、店舗が参加できるように橋渡しもしています。実際に会議に参加する店舗も増加し、地域の中での多職種連携強化にもつながっています。
薬剤師が在宅医療に加わり、患者さまの状態に合わせて薬学的な見地から支援したり、薬剤に関する提案を行ったりすることで、より安全で確実に服薬できるようになり、効果的な治療にもつながります。また、多職種の連携を強化すれば、それぞれの負担が軽減され、専門領域に専念できるようになります。薬剤師・薬局が在宅でできること、メリット等をもっと発信して、多くの患者さまのお役に立てればと考えています。
在宅業務は日常の療養支援に加え、退院時の対応、急変時の対応、終末期ケアなど多岐にわたるため、どの店舗でも患者さまにとって最善の方法が取れるよう、知識・技術・意識の向上にも努めています。特に、終末期の対応、無菌調剤には普段の業務とは異なる知識が必要になります。患者さまのために皆が同じ思いで在宅に取り組むことも大切だと考えています。支援チームが橋渡し役となり、求められることを深掘りしながら、「薬局・薬剤師がいてくれてよかった」と感じていただけるように在宅対応を推進していきたいと思います。
首都圏エリアの在宅支援チームでは、地域に根差した薬局であるために、介護・医療機関とのコミュニケーション強化、支店・店舗との知識の共有、勉強会の開催、店舗からの質問・相談対応などを通じてサポートを行っています。そうした中で今、特に力を入れているのは、介護施設の訪問診療同行と小児在宅です。訪問診療の際は医師の診療の1時間ほど前に施設に赴き、介護スタッフと連携して患者さまの体調変化・服薬状況・残薬などを確認・ヒアリングし、薬学的な観点を踏まえて医師に情報提供できるように準備をしています。診察中には医師と患者さまのやりとりをしっかり確認し、処方意図を理解しながら、患者さまの状況に合わせた処方提案や服薬指導ができるように心掛けています。
また、患者さま・地域のために多職種で支援していくことも大切です。医師・看護師・介護スタッフ等関係者と、ICTなども活用しながらコミュニケーションを深めて信頼関係をつくり、患者さまをチームとしてサポートできる体制を整えています。
近年、自宅で医療的ケアを受けながら生活する小児の患者さまとご家族をサポートする、小児在宅医療のニーズも増加しています。高齢者と違い、小児は体内で薬を処理する能力が低いこと、薬に対する感受性が高く影響を受けやすいことに加え、発育も考慮しないといけないため、より安心・安全に服薬できるよう、さまざまな配慮が必要です。そのため、社外の勉強会への出席、社内での勉強会開催、学会発表なども行い、知識の向上に努めています。
また、患者さまご自身やご家族に安心していただけるように、例えば、退院して在宅医療に移行する際には病院の薬剤部にヒアリングし、賦形剤や印字の仕方等、退院時処方とできるだけ同じ形で用意するなどの工夫をしています。小児の患者さまは体調変化も起こしやすいので、迅速な対応も必要になります。よりきめ細かく対応していけるように、薬剤師の技術・知識に加え、コミュニケーション力向上にも取り組んでいます。
「アイセイにお願いしたい」とリクエストをいただけるように、求められることにもっと幅広く対応できるように、また、どんなことでもお困りの方にお応えできるように、技術・知識・経験、設備面を充実させ、在宅医療を推進していきたいと思います。
予防医療のための有益な情報や、セルフケアに役立つ健康情報を、当社の強みである「デザインの力」を発揮して、わかりやすく魅力的に紹介する『ヘルス・グラフィックマガジン(以下HGM)』。毎号ひとつの症状にフォーカスし、専門家によるメカニズムの解説や改善方法などの情報を、楽しいビジュアルとともに紹介する季刊フリーペーパーです。
「つい食べすぎてしまう」そんな経験をしたことのある人も多いのでは?なぜ食べすぎてしまうのか、食べすぎないためにどうしたら良いのか、正しく知れば食欲とも仲良くなれるかもしれません。HGM最新号のテーマは「食べすぎ」。いつまでも楽しく、おいしく食べられるように、健康的な食生活のヒントをお届けします。
「食べすぎ」は体重が増えるだけでなく、高血圧や糖尿病などの健康リスクを招く恐れがあります。時には、脳梗塞など命にかかわる病気の原因になることも。今号では体のメカニズムと共に、食べすぎないためのポイントやコツを紹介しています。
「朝ごはんを食べない」「早食い」など、あなたの食生活に“食べすぎモンスター”は潜んでいませんか? たとえば、スマホやテレビを見ながらの「ながら食べ」は食事に集中できず満腹感や味を感じにくくなるため、食べすぎや塩分の取りすぎにつながります。私たちの食生活をおびやかす6体のモンスターと必殺技をご紹介!
このほかにも、よく噛んで満腹感を得るレシピや、特に若い女性に多い「食べなすぎ」など、「食べすぎ」に関する情報をたっぷりお届けします。自分に合った方法で少しずつ「食べすぎ」を改善して、楽しく健康に食べられる人生を目指しましょう!
【メイン監修】
宮崎滋先生(結核予防会総合健診推進センター所長)
★HGM「食べすぎ」号およびバックナンバーのデジタル版はこちらからご覧ください。
「薬局をもっと身近に」
薬局・薬剤師のさまざまな役割や取り組みをご紹介!
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今回の表紙の舞台は、「認知症カフェ」を開催し地域に寄り添う松河戸店。長年店舗に通ってくださっている近隣の方にもご登場いただきました。3人とも、「ずっと暮らしているこの街が大好きなの」と、楽しそうにお話ししてくれました。
株式会社アイセイ薬局 コーポレート・コミュニケーション部
担当:原田・蛎崎(かきざき)
TEL:03-3240-0250 E-mail:koho@aisei.co.jp