この中の一人だけでも、
将来の夢が医師や薬剤師になってくれたら
うれしいです。
患者さま役は、ご両親。こどもたちは、医師と薬剤師の一人二役となって、まずは医師として診察をし、処方せんを発行して、お薬をつくって渡す。薬局ではお薬がお菓子である事以外は全部ホンモノ。実際に薬局で使われている機械も使って、一連の過程を体験します。普段はなかなかのぞけないガラスの向こう側を実体験することで、こどもたちも大喜び。こども薬局を通して、こどもたちはもちろん、お父さん、お母さんにも、薬剤師の仕事に対する理解や信頼感を育めれば、という思いのもと、全国各地で開催しています。
1こどもクリニックは、こどもの職業体験に賛同頂
いた実際のクリニックで、クリニックの皆さんのご協
力の下、行われることも多くなっています。
こども薬局は、実際の店舗を利用して行われています。
白衣に着替えて薬局という空間に、ちょっと緊張して
いるようです。はじめに医師役のお子さんたちと、
患者さま役の親御さんたちに分かれてもらい
ます。
2診察をして、カルテを書こう医師役のお子さんたちは、診察してカルテをつくり
ます。まず、病院に来る患者さんは、何かしら「ここ
が痛い」「これが辛い」といった気になっている症状
がある事がほとんどで、医師はその内容を知ることが
とても大事。それを解決するために、検査で原因を
知り、それに対応したお薬を処方箋に書いて、
薬剤師に指示を出しているという医師の仕
事を理解してもらうためです。
3処方せんを出そう患者さんの病気に従って、処方せんを出します。
4お薬をつくろう処方せんを出したら、今度は薬剤師役になって、
いよいよお薬を作ります。
実際にアイセイ薬局で使っている
機械を使って、調剤にチャレンジ。
5軟膏も調合しよう薬剤師の実際の仕事を疑似体験するお子さん
たちの表情は、真剣そのものです。
6お薬を
患者さまに渡そうできあがったお薬を袋に入れて、患者さま役の
親御さんにカウンターでお薬を説明しながら
渡します。これですべての薬局体験が
終了です。
7医師・薬剤師体験を
思い出に最後はみんなで記念写真。中には、本当に医師や
薬剤師になりたくて、このイベントに参加してくれた
お子さんもいらっしゃいました。この中から一人で
も医師や薬剤師が誕生してくれたら未来の医療
を支える一助に。「こども薬局」は今後も
各店舗で随時行っていく予定です。
おわりに
今まで、もらったから何となく飲んでいたお薬。医師の診察から薬剤師の調剤まで、すべての工程を本物の薬局で体験してもらうことで、その一錠の意味を知ってもらいます。お薬への関心を高めること。それがみなさんの健康を考えることにつながるのです。