就活で一番、大事にしていたのは職場の雰囲気ですね。その会社に入って長く勤められるかどうか。雰囲気がよくて、みんなが生き生き働いていると感じたのがアイセイ薬局でした。入社してからの新人研修も手厚くて、今の仕事にすごく役に立っています。マナー研修と薬事研修の二本立てなのですが、特にマナー研修が印象に残っていて。「おはようございます」という挨拶からはじまって敬語の使い方、電話の取り方、発声の仕方まで。これから社会人になるという気持ちの切り替えができて、すんなりと仕事に入っていけました。
最初の配属は茨城の店舗で、入社から3年目に店長になりました。そのときは嬉しいというよりも「自分がやるしかない」という気持ちでしたね。今の店舗は在宅医療の比率が高く、病院との連携が取れる人でないと務まらないと思ったからです。在宅医療は患者さまを訪問してお薬を届けて、服薬指導をするのですが、話し相手になることも大事な仕事です。高齢の独居の方も多く、外部の人との会話は楽しみのひとつなんです。最初は心を開いてくれなくても、何かしらの出来事を境に笑顔で迎えてくださるようになって。そのときに、やりがいを感じます。
「地域包括ケアシステム」や「かかりつけ薬局」といった言葉が生まれている通り、薬剤師に求められる役割が変わってきていると感じています。地域に必要な医療機関として認識されるためには、「薬屋さん」という業態から脱却し、薬剤師の業務内容そのものを拡大していく必要があります。そのひとつが「地域住民の健康相談の窓口」になることだと考えています。
これは私自身が日々の仕事のなかで実感していることで、患者さまから「相談事をどこに持って行けばいいのかわからない」「病院や医師には相談しにくい」という声をよく耳にします。そういうときこそ私たちを頼ってほしいですし、「健康に関する相談は薬剤師へ」という認識を一般に広めていきたいですね。地域の皆さまの相談窓口として機能することで、薬局としてほかの医療機関にはない独自の価値を提供することにつながっていくと考えています。
そして、これからの薬剤師に求められる、もうひとつの役割は「在宅医療への参画」です。訪問診療は昔からある医療の形ですが、そこに薬剤師が参加するようになったのはつい最近のことではないでしょうか。アイセイ薬局では在宅医療に積極的に取り組んではいますが、実務経験のある薬剤師をもっと増やしていく必要があります。
実際に、ご自身で受診し、処方せんを持って来局することが難しいというご高齢の方が増えています。在宅医療における薬剤師の主な役割は服薬管理、副作用発現有無の確認などですが、患者さま視点で考えると、お薬が自宅に届いて、説明を受けられるという利便性だけでなく、自由に質問や相談ができる機会があることが一番のメリットです。それは先ほどお話しした、薬剤師が「健康相談の窓口」となるということです。
日々、在宅医療に関わるなかで、私自身、その最前線にいるという実感があります。患者さまを訪問すると薬や服薬方法についてだけでなく、生活や食事に関するアドバイス、ご自身の病気や症状に対しての疑問などを気軽に尋ねてこられます。そういったお悩みや相談事に対して、真摯にお答えすることが患者さまの不安を取り除き、信頼関係をつくり、結果、適切な薬物治療の継続につながっていくと信じています。
今後、私の薬剤師としての目標は、いくつかの店舗を経て、まずはマネージャーになること。そして、将来は本社で会社を動かしていく仕事に就きたいです。そのためにもいろいろな部署を経験して、もっと勉強もしたいです。これからの薬剤師には、医学薬学を含む幅広い知識はもちろん、さらなるコミュニケーション能力が求められるので、もっと雑談力を磨いて、つねに話しやすい雰囲気づくりができるスキルを高めたいです。そして、周りから積極的に学ぼうとする意識や人の意見に耳を傾ける力も必要だと思っています。入社後に、後輩の指導を学ぶメンター研修やマネジメント力、店舗経営のノウハウを身につける研修も受けましたが、これらの研修は法的な書類作成とか社員の管理など、今の店長業務にも活きています。
学生の皆さんにも、理想を持って入社してほしいですね。どんな薬剤師になって、どういうキャリアを積みたいのか。入社がゴールではないし、こんな人生を送りたいという目標を持つことが大切です。自分の芯になることを見つけて、そこからブレないことです。これは私自身の生き方でもありますが、そのほうが自信を持って生きていけると思います。
※インタビュー内容は2022年9月時点のものです。
マネジメント力と専門性をバランスよく身につける!
個人の成長が企業の発展を創るという考えのもと、アイセイ薬局では人材の育成へ特に力を入れています。そのため入社からの3年間はマネジメントとプロフェッショナル両面の研修を用意しています。医療人として必要なコミュニケーション能力と調剤業務の基礎や店舗管理についてバランスよく身につけられる制度設計になっています。
北里大学薬学部卒業後、2019年アイセイ薬局に入社。「人付き合いを大事に」「多方面に興味を持つ」がモットー。学生時代は微生物研究会、バレーボール、テニスサークルに所属。入社後はフットサルのチーム長としてリーダーシップを発揮している。
「人と比べなくていいよ」という
店長からの励ましの言葉を胸に刻んで。
尾形 由佳
ヘルプで入った店舗で出会って、
家族になりました。
馬場 奨太 / 馬場 佑衣
帰宅してから、両親に話を聞いて
もらうことが心の癒しです。
市川 真衣
仕事もプライベートも
自分らしく、充実しています。
阪本 雄大
社内サークルで、海へ、山へ。
ありのままの自分でいられる時間。
鎌田 真翠
“医療人”として、
地域の患者さまに寄り添いたい。
鈴木 惠理
ドクターと密に連携し、
医療モール全体で患者さまを支えています。
山田 遼子
在宅医療で大切なのは、患者さまと
ドクターとの信頼関係。
鈴木 一慶
新入社員研修のおかげで、
社会人への気持ちの切り替えがスムーズに。
染谷 僚人
楽しく仕事ができる雰囲気づくりで、
やる気に火をつける。
板倉 由樹人
多くの薬剤師に影響を与えられる
やりがいを感じて。
錦 夕佳
薬局DXの時代だからこそ、
患者さまへの“寄り添い”を大切に。
藤井江美