新卒で病院に就職したのですが、結婚を機に引っ越しをすることになって転職を考えるようになりました。病院勤務は当直があるのでワークライフバランス的に厳しいと思い、調剤薬局に絞って探しました。病院にはドクターや看護師からの薬剤に関する質問に対応するためのDI室があり、そこの業務が好きだったんです。それで薬事や研修に関わる仕事がしたくて、研修専門の部署があるアイセイ薬局の門を叩きました。
調剤薬局では、日常生活の中で治療に取り組む患者さまと向き合うので、最初は戸惑いました。例えば、「食後に薬がちゃんと飲めていますか」なんて病院では尋ねたことがなくて。店舗では「仕事が忙しくて忘れがちで」とか「保育園だとお昼の薬が飲めなくて」と言われて。食事や日常生活を含めて、病気とどう付き合っていくかを考えないといけない。
調剤薬局だと目の前の患者さまのお財布からお金が出ていくので、「ジェネリックに替えるほうが良いかな」とか、いっしょに考えていける。治すこと以外にも密に付き合えるのが調剤薬局の魅力ですね。そんな日々の積み重ねで、患者さまとの距離が近くなっていったように思います。
転機が訪れたのは入社4年目。希望していた薬事や研修部門の社内公募が発表され、迷わず応募しました。入社の動機でもあり、やりたかった部署だったので受かったときは嬉しかったですね。病院から転職してきて、キャリアパスがあるところがアイセイ薬局の良いところだと感じています。私が勤務していた病院では薬剤師はずっと薬剤部にいるので、そのなかで役職が上がることはあっても、病院のなかで別の部門の仕事をすることは基本的にありませんでした。また「ホームページをつくりたい」と思っても、病院だとそのようなチャンスはないですが、アイセイ薬局なら「広報の部署に異動する」という選択肢があります。もちろん、すぐに異動が叶うわけではないのですが、可能性があるというのは、病院と大きな違いです。
薬剤師として就職したあと、研修の企画立案をしたい、新卒の採用に携わりたい、といった思いが生まれたときに、進むべき道があるということは、長くひとつの会社で働く上で重要なこと。アイセイ薬局では、社内公募という制度があるので、そこは大きな魅力だと思います。
現在、薬事・在宅部へ異動して5年目です。社員育成の到達目標に沿って、研修資料を作成したり、研修の講師を務めたりするのが私の仕事です。
研修のスタイルも一堂に集う大講義から、動画やWeb 配信になったことで、新しい気づきがありました。当初は「集合研修のほうが良いはず」と思っていたのですが、動画には繰り返し視聴できるというメリットがあります。またWeb配信だと発言しやすいのか、質問をする人が増えました。もしかすると、リアル開催のときは、わからないところをそのままにしてしまう人が一定数いたかも知れないと考えると、オンライン研修の良さも知ることができました。
さらにオンラインで研修をするようになったことで、新たなやりがいも感じています。「こう考えると効率が良い」とか「この法律守ってください」と配信すると、同時に100人とかに伝わります。自分が調べて準備したことが100人の薬剤師に伝わり、それが現場でもっと広がって、多くの薬剤師に活用してもらえると考えると、とてもワクワクします。これからも現場で患者さまに向き合う薬剤師に有用な情報を提供し、それが本人のレベルアップへの一助になっていれば嬉しいと思います。
今後は、アイセイ薬局ならではの強みをつくっていきたいですね。例えば、全ての薬剤師が「注射調剤」「無菌調製」の知識を身につけて「注射の処方せんならアイセイ薬局!」と言われるようにしたいのです。
一般的には注射の処方せんを薬局に持っていくというイメージがないかもしれませんが、実はもう何万人という患者さまの注射の処方せんを病院外で受け付けています。訪問診療で、ドクターが出した注射の処方せんを薬局が受けて、薬剤師が患者さま宅に注射をお届けするというケースが多いです。これからご高齢の患者さまが増えてきますし、どこの薬局でも注射の処方せんを受ける時代はすぐそこにきているので、今が狙い目だと思っています。
私自身の目標は、もっと専門性を高めたくて、小児薬物療法の認定薬剤師を取得しました。資格を持っていると、こんな活かし方ができるといった点も、お伝えしていきたいですね。学生の皆さんも、薬剤師になることを最終目標にしないで、入社後にも興味のある分野を伸ばしていってほしいですね。
※インタビュー内容は2022年9月時点のものです。
社内公募で、願いが叶った!
アイセイ薬局では、さらなるキャリアの広がりを推進するため社内公募制度を設けています。これまでに医療モール開発・教育研修・広報など、さまざまな部署で公募制度からの配属が実現し、多様な目標を持つ社員たちが自身の可能性を広げています。
城西国際大学薬学部卒業後、病院の調剤部を経て、2014年アイセイ薬局に入社。念願が叶い、現在は薬事・在宅部で活躍中。休日はミステリーを読み、無心に編み物をすることでリフレッシュ。同じ薬剤師の夫と囲む夕食の時間を大事にしている。
「人と比べなくていいよ」という
店長からの励ましの言葉を胸に刻んで。
尾形 由佳
ヘルプで入った店舗で出会って、
家族になりました。
馬場 奨太 / 馬場 佑衣
帰宅してから、両親に話を聞いて
もらうことが心の癒しです。
市川 真衣
仕事もプライベートも
自分らしく、充実しています。
阪本 雄大
社内サークルで、海へ、山へ。
ありのままの自分でいられる時間。
鎌田 真翠
“医療人”として、
地域の患者さまに寄り添いたい。
鈴木 惠理
ドクターと密に連携し、
医療モール全体で患者さまを支えています。
山田 遼子
在宅医療で大切なのは、患者さまと
ドクターとの信頼関係。
鈴木 一慶
新入社員研修のおかげで、
社会人への気持ちの切り替えがスムーズに。
染谷 僚人
楽しく仕事ができる雰囲気づくりで、
やる気に火をつける。
板倉 由樹人
多くの薬剤師に影響を与えられる
やりがいを感じて。
錦 夕佳
薬局DXの時代だからこそ、
患者さまへの“寄り添い”を大切に。
藤井江美