店長を務めていたときのマネージャーがすごく頼りになる先輩で、いつもフォローしてもらっていたので、その先輩の言うことには全力で応えたい!と一生懸命がんばりました。そのうち、その先輩のようになりたい、同じ仕事をしてみたいと思うようになって。目標にしていたので、マネージャーになりたいという特別なアピールはしていなかったんですけど、仕事ぶりを認めてもらえて後任になれたときは、嬉しかったですね。マネージャーが自分に代わってダメになったと思われないように、その先輩のようにみんなに頼りにされるマネージャーになりたいと思いました。
今は、東海第1支店で、2021年にグループ企業となったイズミの店舗マネージャーとして8店舗を統括しています。約100名の店舗スタッフは経験や仕事への向き合い方などさまざまです。全体のバランスも見ながら、楽しく仕事ができる雰囲気づくりを大切に、誰もがモチベーションを高く持てることを一番に考えています。高い目標を掲げたほうがやる気がでる人なのか、突き放して任せたほうが力を発揮するのか、その人に合った策を練ることが肝心です。「がんばってやったら達成できました」と報告してくれたとき、最高にやりがいを感じます。人が育つことが一番の喜びなので、数字以上に“がんばり”を評価しています。
ただ単に「がんばって!」と店舗スタッフに言ってもがんばれないと思うので、ゲーム性のあるものや楽しいツールを用意して起爆剤にしています。楽しく仕事をするための施策を考えて、支店に提案すると「皆さんが、がんばれるならやってみてください」と認めてもらえるので、そんな自由な気風もチャレンジ精神の糧になっています。
今でも忘れられないのは、支店内のほかのマネージャーといっしょに考えたのですが、患者さまや地域の方々との「会話のきっかけ」に動画を作って流したらどうかという施策が通って、実践したときのこと。すごく反響があって、岡崎エリアから東海エリア、さらに全国に広がっていって。自分たちのアイデアが受け入れられたことに、達成感がありました。
今でも、もちろん壁にぶつかることはありますが、そんなときは、上司や、店長時代のマネージャーに電話をかけて相談しています。みんな自分の経験談を話してくれて、「俺はこうだったからこうしたほうがいいんじゃない」とか、「それでいいと思うよ」と背中を押してもらっています。今の目標は、「板倉が言うなら、がんばってみるか」と思ってもらえるマネージャーになること。そのためには、しっかり働くことはもちろん、しっかり休んで、オンとオフを両立させる見本にならないといけないなと思っています。
患者さまと上手にコミュニケーションを取ることにおいては、店舗によっても状況が異なるので、それに応じた対応の仕方があることがわかりました。医療モールの店舗と病院門前の店舗では、患者さまの病気の重さも、処方の内容も全然、違いますからね。病院門前では、病気について聞かれたくない患者さまも、お話しになりたくない患者さまもいらっしゃると思うので、自分が伝えたいことがいろいろあっても、その場の雰囲気や気持ちを察してお話ししなくてはいけないな、と、その辺のさじ加減が大事だと感じました。元気のない患者さまに、こっちが元気に「こんにちは!」と言っても、嫌な思いになりますよね。そっと説明して、そっと帰っていただくということも状況によっては大切だと思います。
ドクターとは、最初は緊張してうまく話すことができなくて、自分から壁をつくっていたのですが、ドクターの方々はフランクに接してくださったので、コミュニケーションがどんどん取れるようになっていきました。そのうち医師と薬剤師という専門家同士で、お互いにサポートし合える信頼関係を結ぶことができたので、大変やりがいを感じました。
時代とともに、薬局や薬剤師の在り方も変化して、これからは対物から対人へシフトしていく時代だと考えています。そして、今まではドクターや患者さまが求めていることに応えるだけの受動的な役割が多かったのですが、これからはもっと能動的に動く必要があると思います。投薬して終わりではなく、投薬後も患者さまの状態をしっかり把握し、その情報をドクターとも共有し、さらに提案していくことが大切になってきます。薬局内で待っているのではなく、在宅医療にも積極的に参画して、薬局外でも職能を活かせるようになっていくことが求められていますね。
そして今後は、「ドクターをはじめとした医療関係者」「在宅医療の家族」「体調を崩す前の状態の方々」など、薬の話以外でもコミュニケーションを取らなければならない機会が増えると思います。薬の知識だけではなく、さまざまな話題に敏感であることが大切ですね。こうした今後のビジョンを、スタッフに伝えて実践していくことも自分の大きな役割だと思っています。
板倉さんから店長業務の引継ぎをしたとき、仕事中は余計な会話はせず、背中で語る感じの姿勢が印象的でした。ドクターとの関係も良好で、患者さまからの信頼も厚く、熱狂的な板倉ファンが何人もいましたね。
※インタビュー内容は2022年9月時点のものです。
チャレンジできる環境があります
全国規模のネットワークと幅広い分野への事業を展開するアイセイ薬局では、社員一人ひとりの夢に応える場所があります。スペシャリストとして、在宅医療や漢方などの専門分野を究める道はもちろん、店舗での業務経験を活かしてマネージャーや支店長をはじめ採用・研修、人事、医療モール開発や新規事業開発など、多様なフィールドが広がっています。
名城大学薬学部卒業後、2008年アイセイ薬局に入社。医療モールや病院門前の店舗勤務、岡町店の店長を経て現職。仕事面でも人間的にも成長できたのは頼りになる先輩のおかげ。東海エリアのマネージャー同士で深い交流があり、休日にはいっしょにゴルフを楽しむ。
「人と比べなくていいよ」という
店長からの励ましの言葉を胸に刻んで。
尾形 由佳
ヘルプで入った店舗で出会って、
家族になりました。
馬場 奨太 / 馬場 佑衣
帰宅してから、両親に話を聞いて
もらうことが心の癒しです。
市川 真衣
仕事もプライベートも
自分らしく、充実しています。
阪本 雄大
社内サークルで、海へ、山へ。
ありのままの自分でいられる時間。
鎌田 真翠
“医療人”として、
地域の患者さまに寄り添いたい。
鈴木 惠理
ドクターと密に連携し、
医療モール全体で患者さまを支えています。
山田 遼子
在宅医療で大切なのは、患者さまと
ドクターとの信頼関係。
鈴木 一慶
新入社員研修のおかげで、
社会人への気持ちの切り替えがスムーズに。
染谷 僚人
楽しく仕事ができる雰囲気づくりで、
やる気に火をつける。
板倉 由樹人
多くの薬剤師に影響を与えられる
やりがいを感じて。
錦 夕佳
薬局DXの時代だからこそ、
患者さまへの“寄り添い”を大切に。
藤井江美