アイセイ薬局 三ノ輪店
東京都台東区竜泉2-19-18
中川ビル1階
在宅医療 / オンライン服薬指導
アイセイ薬局では、当社グループの最新ニュースを紹介する『AISEI百景』を発行しております。Vol.14(2023年7月号)では子どもの服薬サポートを特集。お子さま・ご家族に対して薬局ができることや、薬の服用に関する素朴な疑問をご紹介します。そのほか、『ヘルス・グラフィックマガジン』最新号の見どころもお届けします。
「子どもが病気になったとき、薬を飲ませるのに苦労した」。そんな経験をお持ちの方も多いかもしれません。お困りのときはぜひ、薬剤師・薬局にご相談ください。薬剤師はただ薬をお渡しするだけでなく、成分や作用、服薬方法など、薬に関するさまざまなことを学び、患者さま一人ひとりに合わせたサポートができるように努めています。
今回は小児科の患者さまが多く来局される、アイセイ薬局 三ノ輪店の取り組みをご紹介します。「小児薬物療法認定薬剤師」の資格を持つ小泉彰久(こいずみあきひさ)に、子どもの服薬サポートについて聞きました。
私が一番大事にしているのは、「どうしたらしっかり薬を飲んでいただけるか」「どうしたら薬を飲むのが嫌な時間にならないか」ということです。子どもにとって「薬を飲む」ことは、苦痛になり得ます。そうすると、ご家族も飲ませるのがつらくなるという悪循環が生まれてしまいますよね。私自身も、幼少期に小児外科の外来に通っていた経験があるのですが、苦い薬はやはり苦手でした。でも、薬を飲めないと、治療のスタートラインに立てない…。この様な自身の経験とこれからの薬剤師を取り巻く環境を考えた時に、「小児薬物療法認定薬剤師」の資格取得を目指しました。
資格があるといっても、薬剤師が果たすべき使命は変わりませんが、子どもの成長や発達のこと、成長段階に合わせた薬の飲ませ方などを深く学んでいるので、薬の調製や服薬指導に生かせます。
実際に店舗でも、「子どもが薬を飲んでくれない」というお悩みが多いので、ご相談いただいたときには「どのように飲ませていますか?」と聞くようにしています。薬の味や食感など、薬を嫌がる理由はさまざまですが、ちょっとした工夫で飲みやすくなることがあります。たとえば、甘いものに混ぜたり、ザラザラとした食感が嫌な場合にはビスケットに挟むのもおすすめです。食事制限がなければ、好きなものに混ぜて飲んでも大丈夫です。ただ、食べ物との組み合わせによって薬の効果に影響したり、苦味が出ることもあるので、気になることがあればご相談いただきたいです。薬がうまく飲み込めないような場合は、どのように飲ませているのか実践していただき、それを見ながら体勢の工夫などもアドバイスできると思います。5歳くらいになると自我が芽生え、大人の話の内容をある程度理解できるようになるので、わかりやすい言葉で飲み方や薬について教えてあげることが大切です。飲めない理由、嫌がる理由はそれぞれ異なるので、しっかり確認して、最適な解決方法を導けたらと思っています。
子どもの服薬について、不安に感じている親御さんも多いです。何に困っているのか、何を不安に思っているのか、そして、どうしたら解消できるか。薬剤師が感じ取り、考えるべきことだと思います。育児などで忙しい中でもお話しいただけるように、日頃から関係づくりに努めています。薬のことだけでなく、栄養のことなど、健康面は何でも頼ってほしいと思います。
薬剤師は薬局にいるだけではなく、薬局の外でも積極的に関わりが持てればと考えています。その一つとして、小児在宅医療にも取り組んでいます。在宅でもお薬を届けるだけではなく、患者さまやご家族とのコミュニケーションを大切に、患者さまの体調や薬の効果などを見ながら、その患者さまに合ったケアができるように心掛けています。
三ノ輪店店長の下田友理(しもだゆり)に、店舗での工夫について聞きました。
三ノ輪店には主に小児科、皮膚科、眼科、内科、整形外科の患者さまがいらっしゃいます。全体の3分の1程度が小児科の処方せんです。ベビーカーで来局される方も多いので、店内の通路は通りやすいように工夫しています。
子どもの薬は体重などによって量が変わるので、適正量を出せるように常に気を付けています。おくすり手帳に体重を記録していただくとすぐに確認できるので、おくすり手帳をもっと活用してくださるとうれしいです。また、小児科と耳鼻科で同じ薬を処方されていることがあるので、どちらも受診している患者さまの場合、おくすり手帳をお持ちいただければ、薬が重複していないかなども確認できます。
子どもの薬は体重などによって量が変わるので、適正量を出せるように常に気を付けています。おくすり手帳に体重を記録していただくとすぐに確認できるので、おくすり手帳をもっと活用してくださるとうれしいです。
また、小児科と耳鼻科で同じ薬を処方されていることがあるので、どちらも受診している患者さまの場合、おくすり手帳をお持ちいただければ、薬が重複していないかなども確認できます。
私たち薬剤師は、お子さまやご家族にとって、身近で気軽に相談できる、保健室の先生のような存在でありたいと思っています。薬や栄養、健康に関してわからないことや不安なことがあればいつでもご相談ください。
東京都台東区竜泉2-19-18
中川ビル1階
在宅医療 / オンライン服薬指導
予防医療のための有益な情報や、セルフケアに役立つ健康情報を、当社の強みである「デザインの力」を発揮して、わかりやすく魅力的に紹介する『ヘルス・グラフィックマガジン(以下HGM)』。毎号ひとつの症状にフォーカスし、専門家によるメカニズムの解説や改善方法などの情報を、楽しいビジュアルとともに紹介する季刊フリーペーパーです。
東大震災から100年。私たちは何度も大災害を経験しているはずなのに、備えについては忘れがちです。「非常用リュックどこに置いたっけ?」「非常食の賞味期限大丈夫かな……」。皆さんも「忘災」の心当たり、ありませんか?
そこで6月15日発行のHGM最新号のテーマは「災害と健康」。予測できない災害を、より健康に乗り切るために。日常の中で、肩肘張らずに無理なく「防災」できるヒントを集めました。
防災を「特別なもの」と考えると、気が重くなりがちです。でも実は、「日常」を少し見直すだけでも、想像以上の「備え」になります。家の中で防災につながるものや、家の外で気を付けること、意識したいことはたくさんあります。「おうち編」「おそと編」で、それぞれ紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
「非常食」「普段食」と分けて考えると、準備するのが大変に思えるかもしれません。しかし、「常温で長期間保存でき、調理が簡単なもの」であれば、普段食べている食品も非常食になります。自分のお気に入りのものをいつも少し多めに買って、食べたらまた買い足すサイクルで、無理なく備えましょう。
空腹は多少我慢できても、排せつを我慢することは難しく、健康にも影響するものです。また、普段便利なトイレに慣れすぎている私たちにとって、快適にトイレが使えないストレスは想像以上。何をどれくらい準備すると良いのか、防災のエキスパート 宮丸みゆきさんに教えていただきました。
このほか、今回のHGMでは「知ったか防災に気をつけろ!」「もしもの時の止血ケア」など、災害時の健康管理を考えた防災情報をたっぷりお届けします。ご自身や周りの方の備えに、HGM「災害と健康」号をお役立てください。
次号(9月発行)のテーマはひそかに悩んでいる人も多く、読者アンケートでも取り上げてほしいテーマの上位にあがっていた「冷え性」。改善のヒントを“正しく・わかりやすく・楽しく”お届けします。
【メイン監修】
宮丸みゆきさん(NPO法人ママプラグ理事、防災士)
★HGM最新号およびバッグナンバーはこちらからご覧いただけます。
子どもは、薬のどんなところが苦手なのか、嫌いなのかをうまく言葉にして伝えられないもの。薬をきちんと飲めているか、困ったことはないかを把握して対応策を考えるのも、薬剤師の大切な仕事です。ぜひ、かかりつけ薬局・薬剤師をご活用ください。
アイセイ薬局が運営する健康情報メディア「HELiCO」では「あしたがちょっと健康に」をコンセプトに、 “予防”を中心とした正しい情報を、わかりやすく発信しています。「気軽に読める」「実践しやすい」コンテンツを提供することで、健康情報をもっと身近に感じてもらい、そのうち一つでもお試しいただくことで皆さんの「あしたがちょっと健康になったら」、そう考えています。
子どもの服薬サポートについて熱く語ってくれた小泉さん。カメラマンのお子さんが2歳と知ると、投薬台の奥からかわいいシールを持ってきてくれました。「お薬を飲めたときにあげてください」とのこと。そういえば、小さいころ薬局でシールをもらったな~と、懐かしくなりました。
株式会社アイセイ薬局 コーポレート・コミュニケーション部
担当:原田・蛎崎(かきざき)
TEL:03-3240-0250 E-mail:koho@aisei.co.jp