アイセイ薬局

お知らせ

【PR】AISEI百景 2022年8月号

アイセイ薬局では、当社グループの最新ニュースを紹介する『AISEI百景』を隔月発行しております。Vol.9(2022年8月号)では、地域の皆さまの健康サポートのために薬局ができることを考える座談会、健康情報誌『ヘルス・グラフィックマガジン』を活用したセミナーの様子などをお届けいたします。


地域の健康を支える拠点として
薬局の役割を考える座談会

今回は9月の「健康増進普及月間」「食生活改善普及運動月間」に向けて、薬局でできることについて薬剤師・管理栄養士の座談会を行いました。

有元里美 アイセイ薬局 明大寺店(愛知県岡崎市) 店長/薬剤師
今井建介 アイセイ薬局 若葉台店(東京都稲城市) 店長/薬剤師
高橋由季 アイセイ薬局 ほたる野店(千葉県木更津市) 管理栄養士
中川裕子 本社薬局営業推進部
橋本裕輔 首都圏東支店マネージャー
松木愛  アイセイハート薬局 吹田SST店(大阪府吹田市) 管理栄養士


―薬局の役割について

有元:薬をしっかり飲んでいただくことはもちろんですが、未病、予備軍の段階で健康維持のサポートをしていくことが大切だと感じています。患者さまがささいなことでも気軽に相談できる環境を整えたいと思います。

今井:国の制度としても地域の健康管理を担う存在として期待されていると考えています。若葉台店には多数の科の患者さまが来局されますが、健康管理のためには患者さまの病識向上にも取り組んでいく必要があると感じています。服薬していても食事内容を全く気にしていない方、治療中でもタバコ・アルコールがやめられない方がいらっしゃいます。そうしたところにもアプローチできれば、薬局の役割がさらに増えていくのではないかと思います。

高橋:お薬をお渡しするだけでなく、健康や生活習慣の相談もできる場所になりつつあるのかなと考えます。食事・栄養のお話になったときに、薬剤師から引き継いでお答えすることが多いです。患者さまの意識が健康に向いているところで、ふだんの食生活についてもサポートしていければと思っています。

松木:患者さまにとってお話ししやすい場所として「窓口」になれるのではないかと思います。健康チェック機器を常設した「ヘルスケアサロン」があるので、処方せんなしで来店されて測定したいという方とお話しする機会が多いです。薬剤師や医師と連携したり、患者さまに受診勧奨したりご案内ができる場所になっているのかなと思います。


―薬剤師として受けるご相談、栄養面のサポートの必要性を感じる場面など

今井:コレステロール値を下げるために食事内容の提案をしてほしいといったご要望、妊娠中の血糖コントロールのご相談など、いろいろな患者さまがいらっしゃいます。栄養士のアドバイスがあれば患者さまの満足度も上がり、貢献度も高くなると思います。

有元:血液検査の結果を持参された患者さまから食事についての質問を受けることがあります。長く向き合っていく疾患は日々の食事も重要です。特に糖尿病患者さまからの食事相談が多いのですが、管理栄養士のフォローがあれば心強いと思います。
食事・運動の自己管理をされている患者さまから、体重が増えてしまったので食事のどこを変えたらいいのかとご相談を受けたときに、薬剤師だけではすぐに判断できない…ということがありました。


―薬剤師と管理栄養士の連携について

松木:例えば血糖値の薬を飲んでいる患者さまに、薬剤師と連携して食事面のアドバイスをお伝えすることで、コントロールをより良好に保っていただけるようにサポートできると思います。「薬は飲みたくないけど数値が気になる」という方も多いので、定期的に体脂肪や筋肉量などをチェックすることをお勧めしています。継続的に管理栄養士が応援していけるようなお話ができたらいいと思っています。

高橋:個別栄養相談の際、患者さまとどんどん会話を進めていかないと原因が見えないなと感じたことがありました。体重が減らない・血糖値が下がらない…原因が必ずあるはずなんです。例えば食事内容をお伺いする中で「パン1枚」でも、「1枚」の量の認識が異なることがあります。話をすり合わせていくと原因が見えてくるのかなと思います。

中川:薬剤師の目線と管理栄養士の目線、それぞれで細かく見ていくといろいろわかってくることがあると思います。グループホームで薬剤師と管理栄養士が連携して食事の介入を始めたのですが、分析後にディスカッションする中で食事の食塩相当量が多い、水分摂取が足りていないといった課題が見えてきました。 本社の管理栄養士チームでサポートできることもいろいろありますし、レシピなども準備しているので、薬剤師・管理栄養士の連携をどんどん進めていけたらと思います。


―今後の取り組み、やっていきたいこと

橋本:地域包括支援センターの方とお話しすると、高齢者の低栄養改善、タンパク質の摂取といった課題があがることが多いです。そこで包括と連携した地域活動にも徐々に取り組んでいます。 栄養面のサポートの際はレシピの提供だけでなく、独居の方や料理の習慣がない方向けの商品や情報提供も必要だと感じています。

高橋:ほたる野店では昨年、包括の方たちと一緒に健康相談会を開催して、血糖コントロールについてのお話をしました。今度、公民館で野菜摂取量のチェックと相談も予定しています。管理栄養士が店舗にいていろいろ相談対応できること、栄養の情報などもこれから積極的に発信していきたいと考えています。

有元:管理栄養士とも連携して、患者さまそれぞれにあった食事指導のフォローをしたいと考えています。地域住民向けの健康相談会も開催したいと思います。

今井:生活習慣病の治療開始時や患者さまのご要望があったときにお渡しできる、栄養の資料を用意したいと考えています。独居の方やお料理習慣がない方の健康サポートができる商品の取り扱いも検討したいです。 未病対策のご質問も少しずつ増えているので、管理栄養士と連携することで健康サポート薬局として地域の包括的な健康増進に貢献できるのではないかと思います。

松木:ご家族やご友人から聞いて…と来局される方も増えているので、地域の健康相談窓口となっていくことができればと考えています。1度の測定で数値が良かった悪かったで終わるのではなく、栄養相談や継続的なサポートにしっかりつなげていきたいと思います。

橋本:今は情報を得る手段はたくさんありますが、減量などの取り組みを続けられるかは見てくれている人がいるかどうかも大きいのではないかと思っています。 患者さまといろいろお話しする中で、実はちゃんと薬を飲めていないのではとわかることがあります。患者さまに寄り添えること、会話を続ける中でわかることがあるというのは、「人」だからこそできることだと思います。さらに、医療機関・医師と密に連携できるのも当社の強みなので、見えづらいところでの患者さまの健康維持・増進のサポートもできたらいいなと考えています。

中川:栄養相談でも、情報があふれている中で何が正しいのか、何が自分に合うのかわからないというご相談が非常に多いので、正しい情報をお伝えするお手伝いをしていきたいと思っています。 ひとりの患者さまに対して、医師・薬剤師・管理栄養士、いろいろな接点を持って多職種連携で地域の皆さまの健康を守っていけたらと考えています。

ふだんの生活の中で地域をサポート
ほたる野店の取り組み

幅広い年代の患者さまが来局される千葉県木更津市のアイセイ薬局 ほたる野店。地域包括支援センターと連携した高齢者の健康サポートにも取り組んでいます。薬剤師で店長の鈴鹿亜純(すずかあすみ)と管理栄養士の高橋由季(たかはしゆき)に話を聞きました。

鈴鹿:近隣に内分泌科のクリニックがあり糖尿病の患者さまも多いことから、包括と連携して「血糖」をテーマに健康チェック&栄養セミナーを実施しました。

ほたる野店地域活動/ほたる野店ロカボ看板

高橋:血糖のお話や血糖値の上がりにくい食べ方などを紹介しました。糖質コントロールの商品も置くようになったのですが、処方せんがないときにも購入に立ち寄ってくださる方も増えていて関心の高さを感じています。

鈴鹿:栄養士と連携することで具体的な食べ方や調理法など患者さまが実践しやすいアドバイスができると思います。栄養士だと紹介した瞬間から、患者さまがたくさんお話ししてくださることも多いんです。

高橋:「ビタミンDをとるように言われたけれど、食事でどうとったらいいの?」といったご質問や、骨粗しょう症や痛風などで食事のご相談をいただくことがあります。いろいろお話しする中で生活背景を把握して、健康づくりのきっかけになるアプローチができればと考えています。

「いつでも気軽に立ち寄れる 地域を守る存在に」

鈴鹿:小児科の患者さまも多く、お薬のアドバイスをきっかけにかかりつけとしてご利用いただくことも増えています。通学路に面しているので、子どもたちが水分補給や「転んでしまった」などと立ち寄ることも多いです。お薬をお渡しするだけではなく、気軽にお立ち寄りいただける、ふだんの生活の中で健康をサポートできる場所でありたいと思っています。

高橋:私は以前、急性期病院に勤務していたので、重症化する前に早い段階で栄養・食事面でサポートしたいという思いがあります。店内の掲示など、ご利用いただく患者さまに合わせていろいろ情報発信も考えていきたいです。

アイセイオリジナルの健康セミナー
ヘルス・グラフィックマガジン×薬剤師

アイセイ薬局グループでは予防啓発や健康づくりに貢献するため、健康セミナーや健康・栄養相談会の開催など地域活動を推進しています。その一環として近畿西支店で昨年から取り組んでいるのが、健康情報誌『ヘルス・グラフィックマガジン(以下、HGM)』を活用した健康セミナーです。
 アイセイ薬局が制作・発行するHGMは予防医療のための有益な情報やセルフケアに役立つ健康情報を、デザインの力を活かして“正しく・わかりやすく・楽しく”紹介しています。そのHGMを、薬剤師が地域や患者さまの特徴・ニーズ等にあわせて解説、おくすり相談・健康相談もあわせて行うことで、さらに深い健康サポートを目指しています。

第1回は「ロコモ」をテーマに2021年11月に実施。第2回は悩みを抱える方も多い「下痢・便秘」をテーマとし、かかりつけの患者さまだけでなく、広く地域住民の皆さまの健康に寄与できるように、地域包括支援センターや駅構内にチラシを掲出いただくなど周知活動も強化しました。

6月9日に兵庫県宝塚市のアイセイ薬局 宝塚ソリオ店で開催した「薬剤師による下痢・便秘のおはなし」の様子をご紹介します。

下痢・便秘のおはなし ~多くの人を悩ませる下痢・便秘について薬剤師がわかりやすく解説!~

※感染対策として少人数・事前予約制で実施

セミナーでは参加者の皆さまにも、お手元のHGMをご覧いただきながら進行。日頃店舗でよく伺うお悩みや患者さまの処方内容などを踏まえ、薬のこと、セルフケアにおすすめの商品、自宅で簡単にできる体操なども紹介しながら展開しました。内容構成は薬剤師がHGM「下痢・便秘」号から特にお伝えしたいことをピックアップし、解説を加えて作りこんでいます。

かかりつけの患者さまやそのご友人、「包括(支援センター)でチラシを見て、いろいろ聞いてみたいと思って…」という方にもご参加いただきました。

講師を務めた近畿西支店マネージャーの井澤洋は最後に、便秘改善薬も近年種類が増えていることを例にあげ、医師への提案も薬剤師の仕事なので薬剤師・薬局に気軽に相談してほしいと話しました。参加された方からは「長年便秘で悩んでいる」「用事の前によくお腹の調子が悪くなってしまう」「飲んでいる薬のせいか便秘気味になることがある」などのお悩みが寄せられ、井澤が一つ一つ丁寧に回答。質疑応答や相談の時間を設けることで、薬剤師を身近に感じていただく機会にもなり、「いろいろ聞けてよかった」「違うテーマでも聞きたい」といった感想をいただきました。
 皆さまの健康をサポートする「地域のかかりつけ」として薬局をご活用いただけるよう、今後も取り組んでまいります。

~宝塚ソリオ店が目指す薬局~
「普段からコミュニケーションを大切に、薬がないときでもお話のできる雰囲気をつくり、患者さまのためにできることやニーズを見出せる、“見つけられる”薬局でありたいと考えています」(店長 山田憲始)

バランスの良いお弁当のポイントを管理栄養士がご案内!

健康を保つためには食生活も重要な要素です。そこで、今号の表紙はアイセイ薬局の管理栄養士が監修した 、忙しい人でも簡単につくれるバランスの良いお弁当。お弁当作りのポイントをご紹介します。

★適量で栄養バランスの良いお弁当のポイントは「3・1・2」
弁当箱を図のように分けて、主食3・主菜1・副菜2の割合で詰めると、1食に必要なエネルギー量や栄養素をバランス良くとることができると言われています。主菜を1種類、副菜を2種類くらい用意すると飽きずに食べられると思います。

主食:ごはん・パン・麺など
主菜:魚・肉・卵・大豆・大豆製品などのおかず
副菜:野菜・いも類・海藻・きのこなどのおかず

★必要な栄養をしっかりとるために、すき間なく詰める
ほうれん草・小松菜など青菜のおひたし、ミニトマトなどはすき間に使いやすく、彩りにもなりおすすめです。
青菜はポン酢、しょう油、めんつゆであえる、ナムル風、ツナあえなど、味付けを変えると○

★お肉の切り方や味付けで主菜に変化を
表紙のお弁当では鶏むね肉の照り焼きを入れていますが、切り方や味付けを変えるだけでレパートリーを増やすことができます。
例:しょうが焼き、マスタード焼き、クリーム煮、ペペロンチーノ風など。
鶏むね肉は茹でて保存しておくのも〇

★タンパク質をプラス
ごはんの上に桜えびやしらす、たらこをのせたり、副菜を卵とじにしたり、じゃこを入れたりするとタンパク質をプラスできます。

★朝昼夕 主食・主菜・副菜バランス良くとれると◎
夜に炭水化物をとりたくないという方は、お昼にごはんやパン、麺などで主食をしっかり食べて、夕方におにぎりなどの軽食を挟み、夕食はタンパク質と野菜中心にとるのがおすすめです。

<食中毒予防のためにひと工夫!>

フタ
詰めたおかずやごはんが完全に冷めてからフタを。温かいまま閉めてしまうと、細菌の好む温度・湿気(水滴)が発生しやすくなります。

冷凍食品
自然解凍OKのお弁当向け冷凍食品を活用するのも◎。保冷剤としての役割も期待でき、衛生的で時短にもなり便利です。
※『ヘルス・グラフィックマガジン』Vol.40「食中毒」号「夏のお弁当守る術」より抜粋


  1. 編集後記

    健康づくりはふだんの食事・生活から。薬局には明日の健康に役立つ情報がたくさんあります。ぜひお気軽にお立ち寄りください!猛暑が続いていますが、栄養補給・水分補給をしっかりして夏を乗り切りましょう。

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株式会社アイセイ薬局 コーポレート・コミュニケーション部
担当:原田・蛎崎(かきざき)
TEL:03-3240-0250 E-mail:koho@aisei.co.jp