アイセイ薬局

お知らせ

【PR】AISEI百景 2022年2月号

アイセイ薬局では、当社グループの最新ニュースをお届けする『AISEI百景』を隔月発行しております。Vol.6(2022年2月号)は「女性の健康週間」に向けた特集。婦人科と連携した栄養相談・サポートの取り組み、ヘルスデザインブランド「KuSu」、管理栄養士監修レシピなどをご紹介します。


医師・管理栄養士がつくる女性の健康を守る場所

~女性の健康週間~
「今」と「将来」の健康のために 医薬連携のサポートを

厚生労働省では毎年3月1日から3月8日を「女性の健康週間」と定め、女性の健康づくりを国民運動として展開しています。女性の心身の状態はホルモンの影響を受けライフステージごとに大きく変化すること、また、女性の社会進出が進みライフスタイルが多様化していることなどから、健康を保つためにはそれぞれの状態に合ったケアが必要です。そこで今回はアイセイ薬局 藤沢店における、婦人科と連携した栄養相談・サポートの取り組みをご紹介します。

神奈川県藤沢市の藤沢店では医療モール内の「藤沢 女性のクリニックもんま」と連携し、管理栄養士が栄養相談を行っています。

生涯にわたる健康の基盤をつくるため大切な思春期の健康サポート

“すべてのライフステージの女性のかかりつけ医”を目指す「藤沢 女性のクリニックもんま」院長の門間美佳先生にお話を伺いました。

「藤沢 女性のクリニックもんま」門間 美佳先生
「藤沢 女性のクリニックもんま」門間 美佳先生

近年、若年層の女性の「痩せ」が問題になっていますが、コロナ禍で摂食障害の人が増えています。摂食制限型が多く、特に中学3年生から高校1年生は学校や家庭などの悩みに加えてコロナ禍のストレスが、自分でも気付かないうちに出やすい時期なのではないかと感じています。

「痩せよう」と思うきっかけがあって、自分で食事制限をし始めて止まらなくなってしまうというケースが多いです。「病は気から」と言いますが、痩せようと食べないでいると、胃腸の粘膜が薄くなるなど胃腸の働きが悪くなります。「気持ち」から始まったものが「からだ」まで弱らせてしまい、いざ食べようと思っても胃腸の機能が落ちていて肉類を食べると胃もたれが起きたり、下痢をしてしまって食べられなくなってしまうのです。プロテインパウダーでも消化できなくなることもあり、亜鉛やアミノ酸を薬剤で補うほか、消化しやすい食材から栄養をとることを勧めています。またフェリチン(貯蔵鉄)が不足すると、うつやイライラ、脱毛や爪の異常など精神的な面にも影響が出ると言われているので、鉄分を補いながらの治療をしています。

本棚

思春期の栄養は非常に重要です。18歳頃までに最大骨量を獲得することになり、この骨量で生涯を過ごさなくてはなりません。運動量が多い場合、成長するエネルギーに加え、運動するためのエネルギーを得るには、3食に加えて補食・間食も必要です。思春期に必要な栄養をとれていないと、将来骨粗しょう症から寝たきりになるリスクが上がります。また、将来望んだときに妊娠・出産に耐え得る身体をつくるためにも、思春期の栄養摂取は本当に大切だと繰り返し話しています。次世代のためにも、食や栄養の知識を身に付けることも必要だと思います。

本人に聞くと「ちゃんと食べている」と言うのですが、実際には必要な量をとれていないことが大半です。食事は家庭の「密室」状態にあって、それが普通だと思っているので気付かない・気付けないことが多々あります。摂食障害の患者さんの場合、“やせ気味だけど元気”“何も困っていることはない”などと、本人に自覚がない、病識がないことが多いです。そこで、保護者の方と一緒に、管理栄養士の栄養相談を受けることをお勧めしています。「ちゃんと食べている」というその量・内容を、管理栄養士に見てもらい、成長に必要な食事の量を専門家から教えてもらうことが大切だと思います。1回だけの相談で終わらず、継続的に状況を見ていけることが理想ですね。

門間先生が制作に携わったティーンズ向けの冊子も
門間先生が制作に携わったティーンズ向けの冊子も

女性には月経による出血もあります。栄養を摂取することも大切ですが、“出ていくもの”を減らしてバランスをとることも必要です。過多月経だと栄養が流出して、免疫も低下してしまう恐れがあります。
女性の健康を守るためには、つらい痛みを「我慢しない」ことも大切だと思います。日本では月経痛、PMSや更年期のつらさなどを仕方ないことだと思っていたり、「困っていること」だと考えずに我慢してしまう傾向があります。月経痛の重い人の約7割が初期の子宮内膜症だとも言われているので、自分の身体を守るためにも早めに婦人科を受診してほしいです。産婦人科には、生活の質を良くして生きていくための知識が詰まっています。自分の身体・権利を守るためにも、正しい知識を得て、自分の健康を守るための情報をピックアップしていってほしいと考えています。若い人に自分の身体について知ってもらいたい、困ったときに気軽に専門家に相談できる場所を作りたいという思いから、「ユースクリニック」も開設しています。薬局とも連携して気軽に相談できる場所、また“かかりつけ”として女性をエンパワーしていければと思っています。

“話せる場所”をつくり できることを一緒に考える栄養相談

門間先生×清水さん

門間先生から食事・栄養面の気になる患者さまにお声掛けいただき、アイセイ薬局の管理栄養士が栄養相談を実施しています。その一例をご紹介します。

【管理栄養士の栄養相談事例】
低体重の10代女性
・小食なので、どのように1日の中で食べる量を増やすといいのか知りたい。
・部活動に打ち込んでいる。拘束時間が長いが、部活動中は食事できない。

◆アドバイス
・小食で胃腸の不調もあることから、3食の量を増やすのは難しいようなので、間食で補う。
・部活動の開始前や終了後なら少しは食べられるかもしれないとのことから、その時間にゼリータイプの栄養補助食品を食べることを提案(部活動の前後で半分ずつ食べてもよい)。
・好物で、手軽に食べられるプリンやカステラでエネルギー補給するのも○

清水さん

栄養相談ではまず話しやすい雰囲気づくりを心掛けています。お話をしながら、性格、生活スタイル、改善したいことなどを伺い、改善に向けてできそうなことを探りながら一緒に考えていくようにしています。栄養に関する知識・情報を提供しながら患者さまご自身の中で「気付き」を得ていただき、クリニックの先生や薬剤師と連携して健康サポートをしていけるようにと考えています。
小食で量が食べられない場合には間食で食事回数を増やす、必要な栄養を補える食材が苦手なものだった場合には代用品を紹介する、などというように無理なく続けられる改善策を提案していくようにしています。(管理栄養士 清水慈子)

栄養成分資料

◆1日に必要なエネルギー摂取量
思春期の女性(15~17歳)の場合約2,300kcal/日、運動部に所属している場合は約2,600kcal/日が必要です。

約2,000kcalの3食の例

いつもの食事で、この写真と同じくらいの量が取れていますか?
思春期の女性は、必要エネルギー量を満たすために間食も大切です。

※基礎代謝量×身体活動レベルで計算

薬局では患者さまのお悩みを伺いながら、必要な医療機関の受診勧奨をしたり、患者さま一人ひとりの状況・症状に合わせて、栄養相談を含めた健康サポートを行っていきたいです。医療機関を結ぶ橋渡し役も担っていけたらと考えています。(店長 岡田由衣)

recipe

管理栄養士がご紹介 思春期に特に取りたい栄養素とおすすめレシピ

5大栄養素の炭水化物、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラルにはそれぞれに役割があり、どれかが過不足を起こすと不調の原因になり得ます。

5大栄養素の役割

ビタミン・ミネラルの中でも特に思春期に大切にしてほしいのは「ビタミンD、カルシウム、鉄分」です。運動をしている方は鉄の需要が高くなり、貧血リスクも高くなります。鉄分はレバー、というイメージですが、赤身のお肉やお魚からも摂取可能です。

食事が不足して体重が減少すると月経不順や無月経の原因の一つとなり、骨密度の低下にもつながります。食事量が足りていない場合は、食べられるものから食事量を増やして体重を回復させながら、カルシウム・ビタミンDなど、骨形成に必要な栄養素も確保しましょう。

今回はカルシウムをはじめ、ビタミンD、亜鉛も取れるカレーレシピをご紹介します。

スキムミルクと大豆で♪
◆カルシウムが取れるポークカレー◆

1人分の栄養価(ごはん150gを含む)

エネルギー493kcal/たんぱく質26.0g/脂質8.8g/炭水化物86.5g(糖質※174.9g+食物繊維11.6g)/鉄3.8㎎/亜鉛3.6㎎/カルシウム150㎎/ビタミンD0.4㎍/塩分2.6g

カルシウムが取れるポークカレー
材料(2人分)
●にんじん 100g
●玉ねぎ 150g(1個)
●ブロッコリー 100g
●エリンギ 50g
●豚もも肉 100g
●煎り大豆 20g
●油 小さじ1
★薄力粉 小さじ2
★カレー粉 小さじ4
★スキムミルク 大さじ1
◎水 200cc
◎しょうゆ 大さじ1
◎ケチャップ 小さじ2
◎中濃ソース 小さじ2
◎洋風だしの素 小さじ1
作り方
  • ① にんじん、玉ねぎ、エリンギは好みの形にカットし、ブロッコリーは小房に分ける。
  • ② 油を引いたフライパンに、①と煎り大豆と豚肉と★を鍋に入れ、全体をまんべんなく炒めたら、◎を入れて弱火~中火に。
  • ③ 蓋をして煮込む。
  • ④ とろみが出て具に火が通るまで、約15分で完成。
POINT
  • ●亜鉛は健康な肌・髪の維持、貧血予防などに、カルシウムやビタミンDは骨密度維持につながります。
  • ●ごはんにゴマを振りかけると、さらにカルシウムがプラスできます。

※1「炭水化物-食物繊維」で計算したいわゆる「糖質」。日本食品標準成分表の利用可能炭水化物とは異なる。

health design

コミュニケーションから次のサポートへ こころとからだに寄り添う「KuSu」

KuSu物販棚

近年、女性のライフスタイルが大きく変わってきたことに伴い、店舗に寄せられるご相談にも変化が見られます。お悩みに寄り添いサポートするために、アイセイ薬局グループでは日頃から患者さまとの会話を大切にしています。

こころとからだが気になり始めた女性をサポートするため、2019年から展開しているヘルスデザインブランド「KuSu(クス)」。処方せんがないときでもKuSuの商品購入のために来局いただくことが増え、そこに患者さま・お客さまとの会話の機会が生まれています。KuSuではそうしたコミュニケーションをもとに、さらに健康サポートにつながる商品を開発しています。

特に最近多いのが「ストレス」のお悩みです。長引くコロナ禍のストレスも踏まえ、KuSuでは2021年12月に「リラックス」をテーマにした商品を発売しました。特別な行動をしなくても日常生活の中でリラックスできるように、“香り”に着目。アロマのプロフェッショナル「生活の木」とコラボレーションした天然精油が香る入浴剤とハンドクリームを作りました。

KuSuハンドクリームPro生活の木 フレッシュフローラルの香り
KuSuハンドクリームPro生活の木 フレッシュフローラルの香り 1,360円(税込)
KuSu薬用入浴剤 生活の木 フレッシュフローラルの香り
KuSu薬用入浴剤 生活の木 フレッシュフローラルの香り
1包250円(税込)
7包入り1,580円(税込)
アイセイ薬局グループ店舗、KuSuオンラインストアにて販売
KuSu

■KuSuとは
「くらし、すこやか。」というコンセプトのもとに生まれたヘルスデザインブランドです。店舗スタッフの声をもとに、こころとからだにやさしい商品を展開しています。
https://kusu.aisei.co.jp/

健康サポートには、栄養相談や健康情報の提供、日常的に使う商品のご提案など、さまざまな形があります。アイセイ薬局グループはこれからも、皆さまの健康を総合的にサポートするヘルスデザイン・カンパニーとしての取り組みを推進していきます。

編集後記

門間先生にお話を伺い、自分の身体や権利を守って健康で幸せに過ごしていくために、正しい情報・知識の必要性をあらためて感じました。セルフケア+必要に応じて医師・薬剤師・栄養士等専門家のサポートを…。アイセイ薬局グループの健康サポート機能もぜひお気軽にご利用ください。

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株式会社アイセイ薬局 コーポレート・コミュニケーション部
担当:原田
TEL:03-3240-0250 E-mail:koho@aisei.co.jp