アイセイ薬局

お知らせ

【PR】AISEI百景 2023年10月号

アイセイ薬局では、当社グループの最新ニュースを紹介する『AISEI百景』を発行しております。Vol.15(2023年10月号)では、患者さまが安心して在宅療養を継続できるよう、多職種と協働してサポートするアイセイ薬局 福生店の在宅専門チームをご紹介。そのほか、千歳烏山店の地域活動の様子、「世界糖尿病デー」にあわせた管理栄養士監修レシピもお届けします。

アイセイ百景7月号

さまざまな職種と協働し、
「住み慣れた場所で最期まで」を支える
アイセイ薬局 福生店 在宅専門チーム

日本の平均寿命は女性87.09歳、男性81.05歳。超高齢社会において、住み慣れた自宅や近くの介護施設等で療養したい、最期を迎えたいといったニーズも高まり、多くの地域で在宅患者数の増加が見込まれています。アイセイ薬局グループではさまざまな職種と連携し、患者さまが安心して在宅療養を継続できるよう、地域の在宅医療を支える取り組みを強化しています。
※厚生労働省「令和4年簡易生命表の概況」より

今回は、アイセイ薬局 福生店の在宅専門チームをご紹介します。薬剤師の山本真敬(やまもとまさたか)、山下美香子(やましたみかこ)に話を聞きました。

山本:在宅専門チームには4人の薬剤師が所属しており、現在、在宅対応している患者さまは180名ほどです。福生市を中心に近隣5市町村、薬局から車で30分程度かかるエリアまでカバーしています。福生店には無菌調剤室があり、医療用麻薬を用いた持続注射や高カロリー輸液の混注を数多く行っているのが特徴です。
在宅医療は、単に療養の場所を病院から個人宅に移すというものではありません。療養中心ではなく、自宅での「生活」の一部に療養があるのだということを、常に意識して対応しています。患者さまが生活しやすいように、少しでも生活が楽しくなるように、医師、看護師、薬剤師、介護職などさまざまな職種が、同じ目的・同じ気持ちを持って動いています。

山下:在宅療養に移行するときは、患者さまもご家族も不安を抱えていることが多いと思います。その不安を解消できるように、多職種が連携してチームとしてサポートしています。
具体的な連携としては、薬をお届けするときに、訪問看護師と時間をあわせて患者さま宅を訪問するようにしています。業務の専門性は異なりますが、それぞれの視点でアセスメントを行い、気付いた問題点を提起し、解決に向けてお互いの業務内容を見直しながら、患者さまにとっても最適な方法を導き出せるように協力し合います。また、訪問看護師のケアを近くで見ることで、患者さまの状態も詳しくわかるので、起こり得るトラブルやリスクを予測して対応できるようになります。

患者さまの生活に合わせてチームで療養をサポート

以前、がん性疼痛緩和の有効な手段である「くも膜下鎮痛法」を6年7カ月にわたって継続した症例に携わりました。医師、訪問看護師が週2回ずつ、薬剤師が週1回、訪問看護にあわせて訪問。情報を共有しながらチームとして動くことで、ご自宅で安全に、長期間療養を継続できました。医療者の介入機会を増やすことで、体調変化などにも早期に気付き対応できたこと、患者さまやご家族からも、何かあればすぐに連絡をいただける関係を築けたことが大きかったと考えています。薬が変更されたとき、私たち薬剤師が医師の処方意図をあらためてわかりやすく説明するなど、患者さまに寄り添い、橋渡し役にもなれるよう心掛けていました。

この症例は5月の学会で発表しましたが、積極的に緩和医療に関わる学会などに参加し、学んだことを日々の業務に活かせればと思っています。在宅や緩和ケアのニーズは今後も増えていくと思うので、安心して医療を受けられる体制づくりに取り組んでいきたいと思います。

山本:多職種連携が深まった形として「多職種協働」と表現しているのですが、在宅医療において多職種が連携・協働すれば、それぞれの力をさらに発揮しやすくなり、サポートし合うことが可能になると思います。また、医療・介護関係者の連携は、患者さまやご家族の安心にもつながります。
そして、多職種で協働し、信頼し合える関係を築いていれば、地域にとっても良い薬局になれるのではないかと思っています。オンラインのカンファレンスが増えたり、カルテの共有をはじめ、今後、さまざまな電子化も進んでいくと思います。便利になる中でも、文章では読み解けないところを電話などで直接確認したり、患者さま宅を訪問する際に、時間をあわせて多職種と顔を合わせたり、直接のコミュニケーションも大事にしていきたいと考えています。
患者さま一人ひとり、考え方や生き方が異なります。治療のための服薬ということだけではなく、その方がどう生活したいかを尊重し、患者さまの生活に薬を合わせることを常に心掛けています。「この薬剤師が来てくれたらうれしい」、だから「安心して薬を飲むことができる」と感じていただける薬剤師でありたいと思っています。

09:00

朝のミーティング

新規の患者さまの依頼内容を確認したり、退院カンファレンスの対応などを打ち合わせ。1日のスケジュールを確認して、患者さまに訪問時間を連絡します。

09:30

調剤・監査

患者さまの療養状況に合わせて、一包化、お薬カレンダーへのセット、医師への処方提案、残薬の利用などを検討し準備を進めます。

10:00~

在宅訪問

担当患者さまのご自宅等を訪問。服薬状況・体調などを確認しながら、安心安全に治療を続けていただけるようにサポートします。
午後は医師からの臨時の訪問依頼に対応したり、チーム内でスケジュールを調整し効率的に在宅訪問を行います。

16:00

医師・看護師等とのミーティング

患者さま宅での担当者会議や、入院中の患者さまの在宅療養に向けた退院時カンファレンスに参加したり、クリニックにて医師・看護師とのミーティングを行います。問題を共有し、解決策などを話し合っています。

17:00~

薬局内での共有、報告書・計画書作成

基本的に薬剤師一人で訪問するため、訪問時に発生した問題等は持ち帰り、チームで相談して解決方法を考えます。また、日頃の情報共有によって、担当薬剤師が不在のときでもスムーズな対応が可能になります。訪問の記録は報告書にもまとめ、医師やケアマネジャーにも共有します。

 

まちの健康を担う一員として
千歳烏山店が取り組む地域活動
アイセイ薬局 千歳烏山店

年を重ねても、住み慣れた街でいきいきと暮らし続けられるように。地域医療を担う一員として、アイセイ薬局グループでは地域包括支援センターと連携し、在宅対応をはじめ、お薬のサポート、健康相談会などを実施しています。今回は、東京都世田谷区にあるアイセイ薬局 千歳烏山店の取り組みをご紹介します。

店長の関谷好至(せきやよしゆき)に話を聞きました

千歳烏山店では3年前から、地域包括支援センター「あんしんすこやかセンター」と連携を続けています。毎年6月に、同センター主催のイベントで健康チェックなどを実施しているほか、区内の他地区でもお声掛けいただき、「地域ケア会議」に参加するようになりました。

最近では、高齢者のための活動場所「まちの縁がわ ぶんぶくテラマチ」のイベントに参加させていただきました。「ぶんぶくテラマチ」は区の施策として2023年6月に誕生した場所で、週に2回程度、イベントが開催されています。「管理栄養士に話をしてもらえないか」とご相談をいただき、8月の「栄養士さんと食事の話&なんでも相談会」で、当社の管理栄養士が「低栄養」をテーマにお話ししました。

具体的には、一日に取るべき栄養素やおやつの活用についてご紹介したのですが、「どういうおやつが良いのか」「肉と魚は両方食べたほうが良いのか」など、たくさんのご質問が寄せられました。「あんしんすこやかセンター」の方からは、「以前から食事について関心を持っている参加者が多く、栄養をテーマにしたかったので、このようなイベントができて良かった」という、うれしいお声をいただきました。

暮らしと健康に寄り添い、いつでも相談できる場所へ

地域の中で活動している方々とつながり、一緒にイベントを行うことで、「薬局も地域医療の輪の中にいる」という実感が持てて、とてもやりがいを感じています。高齢者の健康のために活動する方々と、薬局の患者さまをつなぐ、かけ橋のような役割を担えたらと思います。

薬局の「原点」は、地域住民の健康に寄り添うことだと考えています。たとえば、学生や働き盛りの方には、忙しい中でも相談できる場所、リタイアされた方には、第二の人生をサポートできるような存在でありたいです。地域の中でのコミュニケーションはその一歩。これからも、薬のことだけでなく、健康について気軽に相談できる場所を目指し、薬局内外で皆さまの健康のために取り組んでいきます。

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低糖質スイーツで、
おいしく糖尿病対策!
11月14日は「世界糖尿病デー」

世界中で年々増加している糖尿病。発症すると、さまざまな合併症を引き起こす可能性があるため、予防も含め、糖尿病対策はとても大切です。効果的な対策のひとつは、日々の食事を見直すこと。血糖値の上昇を防ぐために、栄養バランスの取れた食事を心掛けましょう。

今回はおやつに注目し、血糖値が上がりやすい方も安心して楽しめる、低糖質スイーツをご紹介。糖質を控えながら満足感を得られるので、血糖値が気になる方や、糖質を制限している方にオススメです。

アイセイ薬局 管理栄養士監修レシピ

高野豆腐フレンチトースト

1人分の栄養価

エネルギー…186kcal / たんぱく質…14.1g / 脂質…11.9g / 糖質…6.9g / 食物繊維…1.1g /
塩分…0.3g / カルシウム…130mg / 鉄…2.5mg / 亜鉛…1.5mg / プリン体…49mg

高野豆腐フレンチトースト
材料(2人分)
● 高野豆腐(乾燥) 2枚
● 卵 1個
● 豆乳(牛乳でも可) 100ml+50ml
● 砂糖 小さじ1
● バター 4g
● メープルシロップ お好みでかける
※小さじ1で糖質約4g程度  
作り方
  • ① 乾燥した高野豆腐に豆乳100mlをかけ、電子レンジ500Wで約1分加熱。
  • ② 卵、豆乳50ml、砂糖を混ぜ、卵液を作る。
  • ③ ①に、フォークでぷつぷつと穴を空けたら、②に漬けて10~15分程度おく。
  • ④ フライパンにバターを熱する。③を卵液ごと入れ、中~強火で両面をこんがり焼く。
  • ⑤ 皿に盛り、完成。
ポイント
  • ★パンの代わりに高野豆腐を使用することで、通常のフレンチトーストと比べ、糖質を約76%カットできます。
  • ★甘さ控えめで、さっぱりとした味わいです。甘さが足りないと感じる方は、メープルシロップをかけてみてください。
  • ★おやつの適正量は、1日200kcal以内。なるべく空腹時を避け、昼食後に食べるのがオススメです。
  • ★卵を使用しているので、LDLコレステロールが高い方はご注意ください。
  • ★高野豆腐はカルシウムと鉄分を含むので、骨密度が低い方や貧血の方にもオススメです。

  1. 編集後記

    今回の表紙は、デザイン担当がいつかやってみたかった…という『アビイ・ロード』のジャケットのオマージュ。在宅医療ではチームワークが重要ですが、この撮影でも福生店の在宅チームは息のあったところを発揮してくれました。

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株式会社アイセイ薬局 コーポレート・コミュニケーション部
担当:原田・蛎崎(かきざき)
TEL:03-3240-0250 E-mail:koho@aisei.co.jp