2021.12.20
2021年12月号
アイセイ薬局では、当社グループの最新ニュースをお届けする『AISEI百景』を隔月発行しております。Vol.5(2021年12月号)では『ヘルス・グラフィックマガジン』最新号「飲みすぎ」号のご紹介、年末年始に疲れた胃腸をいたわる管理栄養士監修レシピなどをお届けいたします。
健康のためには飲まないのがベスト!? 意外と知らないお酒と健康の真実
みなさま、飲みすぎにはくれぐれもご用心…
予防医療のための有益な情報や、セルフケアに役立つ健康情報を、当社の強みである「デザインの力」を発揮して、わかりやすく魅力的に紹介する『ヘルス・グラフィックマガジン(以下HGM)』。毎号ひとつの症状にフォーカスし、専門家による症状や改善方法などの情報を、楽しいビジュアルとともに解説する季刊フリーペーパーです。「表紙のインパクトがすごい」「おもしろくて役立つ情報」などとメディアでも取り上げていただき、SNSでも多くの反響をいただいています。
お髭が泡に……なんとも言えない表情のサンタさんが表紙に
12月15日発行の最新号のテーマは「飲みすぎ」です。コロナ禍で「外飲み」の機会が減少した一方で、「宅飲み」が増え、飲酒習慣のある人は“飲みすぎ”傾向にあるといわれています。「お酒に強い・弱い」は、アルコールが体内で分解されて生じる毒性物質を分解する力の有無で決まりますが、実は日本人の約4割が分解する力がまったくないか弱い人。毒性物質が体内に留まりやすいため、よりお酒の害を受けやすくなります。また、お酒が関連する病気やケガは何と200以上。飲酒によって、体は静かに影響を受けています。身近にあっても意外と知らないお酒と健康のこと、今号では減酒のススメを中心にたっぷりお届けします。
HGM「飲みすぎ」号、各ページの見どころを編集長が解説!
pp.6-7 厚生労働省のガイドラインをもとにビールに置き換えてみると、男性はビール500ml缶2本、女性・高齢者・飲むと赤くなる人は1本以上で“飲みすぎ”です。厳しい!と思うような量ですが、“飲みすぎ”の習慣は意外とカラダに負担をかけています。ご自身の“飲みすぎ度”を知っていただいたところで、次ページからは「減酒」へのチャレンジをご紹介しています。
ゲンさんに学ぶ 減酒のススメ!
pp.8-9 お酒好きの親戚のおじちゃん感漂うゲンさん。実はしっかり考えて減酒に取り組んでいるんです。「やめる」のはハードルが高く感じますが、「これなら自分にもできそう」という、少しの工夫でできる減酒方法を基礎編・応用編でご案内しています。
おしゃれに手づくり ノンアル時間 HOME MADE MOCKTAIL
pp.12-13 モクテル※は最近、注目度が高まっているそうで、モクテルバーも存在します。お酒を飲まない人も、飲む人の休肝日にも楽しめる一杯になっています。雰囲気があっておいしいモクテルをホームパーティーなどでもお試しいただけたらと思います。
※ モクテルとは、「疑似の」という意味の“mock”と“cocktail”を組み合わせた造語。ノンアルコールカクテルのこと。
【監修・レシピ作成】岩倉久恵さん(La Maison du 一升 Vin 女将):ソムリエ・唎酒師の資格を持ち、東京都内に3店舗の飲食店を経営するお酒のエキスパート。
GO TO GAIRAI 減酒外来って知ってる?
pp.18-19 お酒に関する困りごとを何でも相談できる減酒外来(アルコール低減外来)の存在を知っていただきたいとこのページを設けました。今号を監修いただいた吉本尚先生は、悩みを理解して一緒に減酒を考えてくれると人気で、遠くからいらっしゃる方も多いそうです。まだあまり知られていない減酒外来。どんなことをするのか吉本先生にご紹介いただきました。
このほか、今回のHGMでは「ノミスギー海賊団の怪しい言い訳」「三大『飲むな』の真相に迫る」、「アルコール依存症と診断されるまでと今」(まんきつ氏による実体験に基づく漫画)などを掲載しています。お酒と健康についての正しい情報を知り、お酒とうまく付き合い、お酒による害や問題を減らすために、HGM「飲みすぎ」号をお役立てください。
次号(3月発行)のテーマは「もの忘れ」。最近なんだか忘れっぽい……それは認知機能の衰えかもしれません。中年期から気になる話題を特集予定です。
【監修】
吉本尚先生(筑波大学医学医療系地域総合診療医学准教授):従来精神科で行われてきたアルコール依存症の治療を総合診療医の視点から行う、アルコール関連障害診療のエキスパート。
★『ヘルス・グラフィックマガジン』最新号およびバックナンバーは、デジタル版でもご覧いただけます。
「今こそ存在感!~薬剤師の新たなフィールドへ~」
第15回 日本薬局学会学術総会 開催レポート
全国の薬剤師が日々の取り組みや研究の成果などを発表する場であり、薬局機能・サービスの向上と薬剤師の育成等を目的とした「日本薬局学会学術総会」が11月6日・7日にWEB開催されました。当社代表取締役社長藤井江美が大会長を務めた今大会のテーマは「今こそ存在感!~薬剤師の新たなフィールドへ~」。
アイセイ薬局グループでは、社是“奉仕のこころ”を掲げています。技術や知識を磨き人々を幸せにすることが奉仕であり、それは社会を変革する力も秘めていると考え、地域医療の発展、健康増進への寄与、薬剤師の育成・薬局の質向上を目的に、学会や論文等で発表する活動にも取り組んでいます。今回は口演・ポスター計35演題の発表を行い、シンポジウム・セミナーの座長・演者としても参加しました。
患者さまの安全・安心な薬物治療のために
シンポジウム1「対人業務 ~服用薬剤調整支援戦略と具体的実践方法~」では、東京大学大学院医学系研究科 地域医薬システム学講座 今井博久教授のご講演に続き、患者さまの安全・安心な薬物治療のための情報提供書の作成や医師へのアプローチ等について、今井教授と取り組みを進めてきた薬剤師が発表を行いました。
座長を務めたアイセイ薬局 松井幸恵
「『段ボール』の症例」 アイセイ薬局 後楽園店 店長 保谷薫美子
高齢患者さまのご自宅に「残薬がたくさんある」と生活福祉課職員からご相談があり、薬剤師が薬を確認・整理。患者さまと生活福祉課の意向を踏まえ、服薬支援と各処方医への情報提供と処方提案を行い減薬につながった事例について報告。
「大きな内出血が心配と早期受診した患者についての症例」 アイセイ薬局 稲毛海岸店 今野圭子
患者さまから「薬が増えて管理が大変、薬を減らしたい」というご希望があり、エビデンスに基づいて医師に提案を行い減薬につながった事例を報告。
複数の医療機関を受診されると、薬もその度に異なる薬局で受け取られていることがあり、患者さまの健康情報を正確に把握しづらくなります。そこで、「かかりつけ薬剤師・薬局」として患者さまの健康情報を一元的・継続的に把握することで、薬を安全・安心に、より効果的にご使用いただくことにつながります。また、患者さまが医師にお伝えし忘れたこと、伝えづらいことなどを代わりに医療機関に連絡したり、「薬が多すぎて飲みにくい」「薬が残ってしまっている」といった場合に患者さまのご希望を踏まえ、医師に処方内容の見直しや減薬などの提案を行ったりすることも薬剤師の重要な役目です。医療・介護職、自治体職員等の多職種と連携し、患者さま一人ひとりに合わせたサービスの提供に努めています。
スキルアップし頼られる薬剤師・薬局へ
「対人業務推進を目的とした店舗薬剤師への教育と連携強化」 松島広幸、村山和宏、野口和彦、千葉太一
ICT化も進む中、患者さまへのアドバイスや医師への適切な処方提案を行うためには、より専門性を高め、情報を正しく理解し活用できるスキルも必要です。当社薬剤師は資格取得・研修受講など、患者さまの健康な生活に貢献すべく日々研鑚を重ねています。
「優秀演題候補セッション」では、その一環となる薬剤師の育成、支店・店舗間の連携強化について、首都圏西支店 支店長の松島広幸が口演を行いました。
アイセイ薬局グループは、地域に根差し患者さまに寄り添う「かかりつけ薬剤師・薬局」、地域の健康サポート拠点として、新しいフィールドに積極的に踏み出しながら、地域の皆さまの信頼に応える薬局づくりを推進してまいります。
疲れた胃腸に 手軽においしい 野菜たっぷり鍋レシピ
年末年始には、“こってりな食事”を“お酒と一緒”に、“夜遅くまで”楽しむことも多いのではないでしょうか?
クリスマスには、ケーキ・フライドチキン・ピザ等……
大みそかには、お蕎麦や天ぷらを食べながら年を越し……
お正月には、甘くて濃い味付けが多いおせち料理や日本酒、すき焼き、
お雑煮のお餅もおかわり……
胃腸はフル稼働で数日間を過ごすことになり、野菜も不足しがちになります。疲れた胃腸に、野菜がたっぷりと摂れて温まる簡単鍋はいかがですか? お酒を飲んだ方は肝臓も休めてあげられるように、この鍋のお供には水やあたたかいお茶がおすすめです。
アイセイ薬局 管理栄養士監修レシピ
◆野菜たっぷり! 4色ミルフィーユ鍋◆
1人分の栄養価
エネルギー:261kcal/たんぱく質:27.4g/脂質:11.2g/炭水化物:17.5g(糖質※:12.2g+食物繊維:5.3g)/塩分:1.8g
材料(2人分)
白菜:1/4個(約600g)
にんじん:50g
ニラ:50g
豚もも薄切り肉:200g
かつおだし:300ml
【つけダレ】
豆乳:50ml
めんつゆ(3倍濃縮):大さじ1
ラー油:2g
作り方
① 野菜はすべて洗う。
② 白菜を3~4㎝幅程度にカット。
にんじんは薄切りに、ニラも食べやすくカットする。
③ 白菜を鍋に詰めたら、間ににんじん、ニラ、豚肉を詰めていく。
④ だし汁を回しかけ、フタをして全体に火が通るまで煮て完成。
POINT
※ 「炭水化物-食物繊維」で計算したいわゆる「糖質」。日本食品標準成分表の利用可能炭水化物とは異なる。
編集後記
前日にワインやおつまみの買い出しをして臨んだ今号の表紙撮影。お酒好きとして「飲まないのがベスト」という真実にどう寄り添えるか?想いを巡らせつつ……今夜は何飲もうかな~なんてちゃっかり考えてしまうのでした。
自分の身体にも1年分の“お疲れ様”をして、新しい年を健やかに迎えましょう!
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