2026.07.22

2026年7月号

アイセイ薬局では、当社グループの最新ニュースを紹介する『AISEI百景』を発行しております。Vol.26(2026年7月号)では、「自分で続ける」を支える服薬支援を特集。地域包括支援センターの職員の皆さまへのインタビューを通じて、利用者さま一人ひとりの状況に応じた多職種による支援や、服薬支援装置の活用可能性についてご紹介します。そのほか、夏におすすめの管理栄養士レシピや、『ヘルス・グラフィックマガジン』最新号の情報も掲載しています。

2026年7月号 「自分で続ける」を支える、服薬支援と多職種連携

一人ひとりの状況に応じて、
最適な服薬支援を考える

服薬管理は、日常生活の中で、健康を保ち、病態の悪化や重症化を防ぐための大切な要素の一つです。特に高齢になると、生活環境や認知機能、家族関係など、さまざまな要因の影響を受けやすくなります。そのため、自立を支える上では、「できることを、できる限り続けられるようにすること」が重要です。一包化や服薬カレンダー、声かけといった従来の支援に加え、患者さま・利用者さま一人ひとりの状況に応じて、さまざまな手段を組み合わせていく必要があります。

薬剤師は、医療・介護関係者と連携しながら、服薬内容の調整や服薬方法の提案などを通じて、最適な支援のあり方を考え、できる限り自分で続けられる形に整える役割を担っています。その中で、服薬支援装置は、自分で服薬を続けられる状態を支えるツールの一つです。

2026年7月号

今回、愛知県瀬戸市の「はたやま地域包括支援センター」にて、服薬支援装置の説明会を実施しました。説明会後には、地域の方々の支援にあたる職員の皆さんにインタビューを行い、服薬をめぐる課題や支援の実際についてお話を伺いました。同センターでは、「介護を受けなくてもよい高齢者地域」を目指し、利用者の自立を大切にした支援が行われています。

Q.担当されている地域の特徴を教えてください。

古くからの集落と新しい住宅地が混在する地域です。名古屋方面への通勤圏でもあり、ファミリー層も多いですが、後期高齢者の人口も増えてきています。自治会などの活動も活発で、昔ながらのつながりも残っている地域です。

Q.服薬に課題のある利用者さまはいらっしゃいますか?

認知機能が低下している方や精神疾患のある方、見守る家族がいない方が多い印象です。利用者さまの1割程度、潜在的にさらに1~2割くらいかなと思います。

2026年7月号

Q.実際の支援の中で、印象に残っているケースはありますか?

ケース1

ひとり暮らし/
飲み忘れや自己判断による服薬のばらつき

飲み忘れてしまうのに加えて、「調子がいいから飲まない、悪くなったら飲む」といった自己判断もあり、お薬が余るために受診を先延ばしにしてしまう方がいらっしゃいます。
ご家族とは離れて一人で生活されているため、まずは一包化を行いましたが、それでもうまく服薬できず、お薬カレンダーでの管理も試しているところです。ご本人としては「セットもしているし飲んでいるつもり」とおっしゃっていますが、実際には飲み漏れがある状態です。カレンダーに薬をセットし、そこから自分で取り出して飲めるようになれば良いのですが、現状はまだ十分にうまくいっておらず、しばらく様子を見ている段階です。今回の説明も踏まえ、服薬支援装置の活用も選択肢の一つとして検討しています。

ケース2

高齢夫婦世帯/
認知機能の低下により服薬が難しくなる

2人暮らしの方で、これまではご本人が何でも自分でできていて、お薬の管理にも問題はありませんでした。ただ、今年に入ってから理解力の低下が見られるようになり、「何がわからないのかもわからない」くらい混乱してしまい、服薬が難しくなってきています。現在は認知機能の検査を受けている段階です。
ご家族に状況をお伝えしても、「これまではできていたから」となかなか理解が得られず、「困っていない」という認識になってしまいます。声かけをお願いしても、生活リズムの違いなどがあり、継続した支援にはつながりにくい状況です。お薬カレンダーの導入も検討しているのですが、説明がうまく伝わらず、ご家族とも課題の共有が難しいため、なかなか進められていません。
ただ、ご本人には「飲みたい」という気持ちはあるので、服薬支援装置のように、タイミングを知らせてくれるような仕組みがあれば飲めるようになるのではないかと感じています。その気持ちがあるうちに、何か手立てを考えたいと思っています。

Q.今回、服薬支援装置を実際にご覧になっていかがですか?

シンプルな音声と光の機械で、服薬状況に改善が見込めるというので興味がわきました。正直なところ、認知機能が低下している方が本当に飲めるようになるのか、まだ実感がわかない部分もあります。

Q. 多職種連携の中で、薬局・薬剤師に求める役割や期待することがあればお聞かせください。

一包化や薬の回数など、医師との間に入って調整していただけるのはとても助かっています。普段から顔の見える関係で、より相談しやすい環境が整っていくと、連携もよりスムーズになり、これまで十分に使えていなかった制度なども活用しやすくなるのではと感じています。
 

2026年7月号

服薬支援装置の活用と支援の考え方

在宅推進部

在宅推進部

実際に、ケアマネジャーさんの「けっこう効果が出た」という口コミで、ご依頼いただくケースも増えています。服薬支援装置では0・1だったものを5に、そして10、20へと、少しずつできることを積み重ねていくことが大切だと感じています。薬によっては、1日3回だったものを1回にするなど、医師に相談して変更することもできるので、生活スタイルに合わせて調整していくことで、無理なく続けられるようになることも多いです。薬剤師の訪問により、見守りの目を増やせるというのもメリットだと思います。

尾張旭店 店長・薬剤師 上田 美穂

尾張旭店 店長・薬剤師 上田 美穂

何回かでも「飲めないことがあった」という方に目が行きがちですが、数カ月前、ほとんど飲めてなかったことを考えると、かなり改善が見られています。完璧を目指すのではなく、前より良くなっていることを一緒に確認していくことも大切だと思います。

東海第1支店 マネージャー・薬剤師 木俣 宏章

東海第1支店 マネージャー・薬剤師 木俣 宏章

試行錯誤の段階から関わらせていただけると、お薬カレンダーが向いている方、服薬支援装置で効果が見込めそうな方など、いろいろご提案できると思います。服薬支援装置導入後に、薬剤師が「全部飲めているね」とお伝えすると、ご本人がとてもうれしそうにされることがあります。その成功体験が、「薬を飲もう」という気持ちにもつながっていると感じています。

 


 
実際の支援の現場では服薬の課題は一様ではなく、生活状況や認知機能の状態等によってさまざまな形があります。そのため、多職種が連携しながら、ご利用者さま一人ひとりの状況に応じて、適した支援や方法を組み合わせていくことが重要になります。

他の地域で実施した説明会でも、服薬の課題がある一方で、多職種の関わりによって支えられているケースが見られました。こうした取り組みは各地域で広がっており、それぞれの状況に応じた支援のあり方が模索されています。

品川区西大井在宅介護支援センター (東京都品川区)

2026年7月号

「服薬支援装置は、条件に合う方には有効な選択肢の一つだと感じています。私が担当している中では、高齢夫婦世帯で声掛けのずれなども生じていて、月に数回飲み忘れが発生している方がいらっしゃいます。このようなケースに効果が期待できると考えています」
(所長・赤坂様)

八丁堀ケアプランセンター(東京都中央区)

2026年7月号

服薬支援装置の説明会とあわせて、ケアマネジャーからのご要望を受け、調剤報酬改定をテーマに勉強会も実施。勉強会では、在宅業務の推進や経腸栄養剤の保険給付の適正化、長期収載品の選定療養など、近年の医薬品を取り巻く課題や薬局の役割についてお伝えしました。

服薬支援装置の導入

お薬の管理が難しい方で、お薬カレンダーやお薬ボックスなどを使用しても「飲み忘れ」「飲みすぎ」「飲み間違い」等があり、改善が見られない患者さまに対して、声と音と光で服薬を支援する服薬支援装置の導入を推進しています。

ご利用者さまの状況やご自宅の設置環境に合わせて、商品選択が可能です!

製品画像

知ることで、選べる。自分の体とこれからを考える一冊
ヘルス・グラフィックマガジン vol.60「女性と健康」

予防医療のための有益な情報や、セルフケアに役立つ健康情報を、当社の強みである「デザインの力」を発揮して、わかりやすく魅力的に紹介する『ヘルス・グラフィックマガジン(以下HGM)』。毎号ひとつの症状にフォーカスし、専門家によるメカニズムの解説や改善方法などの情報を、楽しいビジュアルとともに紹介する季刊フリーペーパーです。

ヘルス・グラフィックマガジン vol.60「女性と健康」 表紙

HGM最新号のテーマは「女性と健康」。月経やPMSといった日常的な不調、妊娠・出産、将来の選択など、女性の一生に寄り添う健康課題を幅広く取り上げ、「自分の体を知り、これからを選ぶためのきっかけ」を提供します。身近でありながら、きちんと向き合う機会の少ないテーマだからこそ、自分らしい人生を選んでいくためのヒントとなることを目指しました。
また、こうしたテーマは決して女性だけのものではありません。パートナーや周囲の理解を深めるきっかけとして、多くの方に手に取っていただきたい一冊です。

「いま」と「将来」のこと、考えてみませんか?

月刊なんで? 紹介バナー

あわただしい日々の中で、「女性だから仕方ない」「大したことない」と、不調を我慢していませんか。
いまの体と向き合うことは、未来の自分を大切にすること。10年後、20年後も自分らしいリズムで歩き続けるために、健康は欠かせない土台です。

その不調、あたりまえ じゃなくて せいりまえ

その不調、あたりまえ じゃなくて せいりまえ 紹介バナー

月経やPMSといった不調は、「仕方ないもの」「我慢するもの」として受け止められていることも少なくありません。しかし本来は、適切に対処したり、周囲に相談したりしてよいもの。本号では、こうした不調との向き合い方を見直し、自分らしく、少しでも快適に付き合っていくための選択肢を紹介しています。

【メイン監修】稲葉可奈子先生(Inaba Clinic院長、産婦人科専門医)

HGM編集長より

自分の体を知ることは、これからの選択を考えることにつながります。「いま」の自分のことをしっかり認識して、ご自身で、あるいはパートナー・ご家族と一緒に、今後のことを考えるきっかけにしてもらえたらうれしいです。

食欲がない方におすすめ!
アイセイ薬局 管理栄養士監修レシピ

ごま油香るおにぎり

\ しらす・ツナ・ごま油をプラスで栄養価UP /

ごま油香るおにぎり 調理イメージ
こんな方におすすめ
  • ●食欲がない方
  • ●食事量が落ちてきている方

ツナ&梅

【材料】 ※分量・栄養情報はすべて1人分です

  • ごはん…120g
  • ツナ缶 …1缶(50g)
  • 梅干し(または梅肉)…5g
  • わさび…小さじ1/2(2g)
  • ごま油 …小さじ1/2(2g)

【つくり方】

  1. ツナ缶の汁は捨てる
    ※梅干しを使用する場合は種を除き、必要に応じて刻む
  2. すべての材料をよく混ぜる
  3. 食べやすい量に分け、お好みの形に丸める

栄養成分

エネルギー

260kcal

タンパク質

9.9g

脂質

3.5g

炭水化物

46.5g


食物繊維

2.0g

食塩相当量

1.4g

しらす&大葉

【材料】 ※分量・栄養情報はすべて1人分です

  • ごはん…120g
  • しらす…20g
  • 大葉…2枚(2g)
  • ごま油…小さじ1/2(2g)
  • しょうゆ…小さじ1/3(2g)

【つくり方】

  1. 大葉は茎の部分を除いて、千切りにする
  2. すべての材料をよく混ぜる
  3. 食べやすい量に分け、お好みの形に丸める

栄養成分

エネルギー

224kcal

タンパク質

5.3g

脂質

2.4g

炭水化物

44.7g

食物繊維

1.9g

食塩相当量

0.7g

管理栄養士ワンポイントアドバイス

食事回数・量間食を取る、3食分の食事を5回に分けるなど、1回の食事量を少なめにして回数を増やしてみる
食感やわらかい、のど越しをよくする
味つけさっぱり、薄味にする
栄養価タンパク質、脂質、炭水化物の確保でカロリーアップ

■アイセイ薬局 認定栄養ケア・ステーション

地域の皆さまが栄養ケアの支援・指導を受けることができる地域密着型の拠点として、日本栄養士会から認定栄養ケア・ステーションとして認定されています。食・栄養の専門家である栄養士・管理栄養士が健康で充実した生活を送れるようサポートいたします。

詳しくはこちら

■アイセイ薬局の健康情報ウェブ「HELiCO(ヘリコ)」

管理栄養士監修レシピのほか、“予防”“未病”をテーマに、毎日の暮らしに役立つ健康情報やお薬・薬局にまつわる情報を、わかりやすくお届けしています。

詳しくはこちら

編集後記

アイセイ薬局グループでは、今回ご紹介した服薬支援・食・セルフケアをはじめ、多様な側面から地域の皆さまの健康を支えています。一人ひとりに寄り添い、無理なく続けられる形を一緒に考えながら、身近な存在としてこれからも健康づくりに貢献してまいります。

お問い合わせ先

株式会社アイセイ薬局
コーポレート・コミュニケーション部 担当:原田
TEL:03-3240-0250 E-mail:koho@aisei.co.jp

この記事をシェアする

クリップボードに
記事のタイトルとURLをコピーしました。