アイセイ薬局

お知らせ

【PR】アイセイ薬局マンスリーレポート 2019年3月号

アイセイ薬局では2014年8月より、当社グループの最新ニュースをお知らせするマンスリーレポートを毎月発行しております。2019年3月号は、在宅医療の取り組み、小学校の「学校保健委員会」を通じての社会貢献活動などをご紹介しています。

多職種連携で支える在宅医療 薬剤師が果たすべき役割とは?

WHO(世界保健機関)が2018年に発表した統計によれば、現在、日本の男女の平均寿命は84.2歳(世界第1位)で、世界でも類を見ない高齢社会となっています。また、厚生労働省医政局指導課がまとめた「在宅医療の最近の動向」によると、在宅医療を必要とする人は2025年には29万人にのぼると推測され、現在より10万人以上増えることが見込まれています。一方で、急性期治療を終えた慢性期・回復期患者の受け皿や、終末期ケアとしての在宅医療のニーズも高まっています。高齢者の多くは、自宅など住み慣れた環境での療養を望んでおり、高齢者の在宅医療支援のために、その体制整備が早急に求められています。

アイセイ薬局 薬剤師の在宅医療の取り組み

このような中、アイセイ薬局では、地域の在宅医療の一端を担うべく、薬剤師の在宅医療の取り組みを推進しています。個人在宅や施設在宅の対応、往診同行やカンファレンスへの参加、終末期医療など、患者さまや医療機関・施設の状況に合わせて、さまざまな取り組みを行っています。在宅医療における薬剤師の役割は、調剤や服薬指導、在宅担当医への処方支援、残薬管理、麻薬の服薬管理と廃棄などがあります。また、看護師やケアマネージャー等医療福祉関係者など多職種との情報共有、医療福祉関係者への薬剤に関する教育等、対応内容は多岐にわたります。

在宅医療で薬剤師が果たすべき役割

現在、全国のアイセイ薬局店舗のうち249店舗(2019年1月末時点)が在宅医療のサービスを行っており、在宅患者訪問薬剤管理指導(※)の実施回数は年々増加しています。
※在宅患者訪問薬剤管理指導とは
処方医の指示に基づいて作成した薬学的な管理計画を基に、通院が困難な在宅での療養を行っている患者さまのお宅を訪問して、薬歴管理、服薬指導、薬剤の服薬・保管状況及び残薬の有無の確認などを行い、訪問結果を処方医に報告することまでを含む業務。対象者が要介護認定を受けている方の場合は、ケアマネージャーにも訪問結果の概要を情報提供します。

アイセイ薬局全店舗で「薬剤師訪問サービス」のリーフレットを配布

アイセイ薬局では、在宅医療に関する「薬剤師訪問サービス」のリーフレットを全店舗で配布しています。このリーフレットは、ご自宅で療養されている患者さまを薬剤師が訪問するサービスがあること、また、患者さまが抱えている薬に関する疑問、例えば「余っている薬がある」「薬の種類が多くて困っている」などの問題への対応を分かりやすく説明した資料になっています。

「アイセイ薬局の薬剤師訪問サービス」リーフレット
「アイセイ薬局の薬剤師訪問サービス」リーフレット


在宅専門部の薬剤師が語る在宅医療の実際

アイセイ薬局では、自宅療養を望む患者さまや地域のニーズに対応し、2011年に羽村五ノ神店(東京都)に無菌調剤室を導入しました。無菌調剤室とは、一定の無菌環境が保たれた調剤室です。自宅療養では、栄養補給のための高カロリー輸液やがんの患者さまなどに対しての疼痛緩和に用いられる医療用オピオイド注射薬等の提供が必要となるケースも少なくありません。それらは、無菌調剤室で調剤を行い、在宅医療を通じて必要とされる患者さまに対して提供されます。現在その無菌調剤室は、店舗統合に伴い福生店(東京都)に引き継がれ現在に至っています。

アイセイ薬局 福生店の無菌調剤室
アイセイ薬局 福生店の無菌調剤室

福生店には、在宅医療に従事する薬剤師4名、専門事務スタッフ1名、計5名で構成される在宅専門部があります。在宅専門部は、複数の在宅支援診療所や訪問看護師、ケアマネージャーと連携して、自宅療養をしている個人宅への訪問など、地域の在宅医療を支えています。今回は、福生店在宅専門部 薬剤師 山本真敬(やまもとまさたか)のコメントをご紹介します。

在宅の患者さまに安全安心な薬物療法の提供

「現在、在宅医療で対応させていただいている患者さまは、月に140~160名、そのうち新規の患者さまは20名前後いらっしゃいます。患者さまの6割はがんや腎不全などの終末期の患者さまで、2割がパーキンソン病などの神経難病、残り2割が服薬管理や通院困難な心不全や呼吸器疾患などの高齢者の方々です。終末期のがん患者さまが多いため、緊急での処方の対応や医療用麻薬の調剤、お届けも少なくありません。苦痛の緩和は医療用麻薬を中心する薬物治療が大きな役割を果たします。終末期には身体的な痛みのみではなく、様々な苦しみが存在しますが、薬で緩和できる痛みに対しては、私たちが精一杯対応したいと日々努めています。在宅医療の業務内容は、常に個人宅などにお薬をお届けことにとどまりません。残薬回収や、介護の負担を軽減するための薬の剤型の変更、服薬回数を減らすための薬剤を医師に提案することなど業務は多岐にわたります。また、介護施設や包括支援センターなどで普段連携している多職種の方々や地域の高齢者に向けた、“薬の説明会”を開催することもあります。」

「24時間・365日」体制の構築。多職種との連携を推進し、患者さまの不安払拭

「在宅医療は、単に療養の場所を病室から個人宅へ移すというものではありません。治療中心に生活するのではなく、自宅での生活の一部に療養があるのだということを、常に意識しています。処方された薬の正しい服用方法を指導するだけではなく、もし薬を服用したくない理由があれば、医師に患者さまの気持ちを伝え、その方に適した薬への変更なども提案します。当然24時間・365日対応できるように、そして、医師や看護師と共に、常に症状変化の予測をしながら薬の準備・供給をしています。医師、看護師、ケアマネージャーや薬剤師がチームで支えていると実感していただくことで、患者さまの不安を和らげ安心していただけるようにします。例えば、予測される薬の副作用を事前に看護師に伝えておくことで、適切なタイミングで患者さまに注意喚起をすることができます。皮膚トラブルに注意が必要な薬剤のケースで副作用の発現が訪問入浴サービスの時に発見され、報告されたことがありました。薬に関してケアマネージャーやヘルパー、訪問看護師などから相談や質問を受けた際には、必ず薬剤師が医師に相談し、その回答をフィードバックします。こうした対応は薬剤師が多職種の方々からの信頼を得ることにつながります。」

在宅医療の様子
在宅医療の様子(アイセイ薬局 福生店在宅専門部 薬剤師 山本真敬)

在宅医療で患者さまから薬剤師が頼りにされ、求められる地域にしていきたい

「在宅医療をスタートした2011年頃、この地域ではほとんど薬剤師の在宅医療は行われておらず、訪問看護師が中心となって薬の管理がされていました。大量の残薬や飲み忘れ、副作用などに調剤薬局の薬剤師が気づいておらず、薬の十分な管理が出来ていなかったケースも多々ありました。そうした状況下で手探りで業務をすすめていく中、少しずつ薬剤師が在宅医療のサービスをしてくれて良かった、助かったとの声が聞かれるようになりました。通院困難な患者さまから、『薬を服用するのなら薬剤師が来てくれなくては困る』『薬物治療を行うなら薬剤師が来ることが当たり前』と、薬剤師が頼りにされ、求められる地域になることが現在の目標です。」

アイセイ薬局 福生店
アイセイ薬局 福生店(店舗詳細情報はこちら


薬剤師が薬局の外に飛び出して子どもたちに予防医療に関する学びの場を提供

小学校の「学校保健委員会」で当社薬剤師が“きず・やけど”をテーマに講演

2月21日、当社の薬剤師 佐藤敦(さとうあつし)と山口陽介(やまぐちようすけ)は、神奈川県横浜市磯子区にある横浜市立洋光台第二小学校で、「学校保健委員会」の活動“洋二小けがゼロ☆プロジェクト”の報告会に参加、“きず・やけど”をテーマに講師として登壇しました。「学校保健委員会」とは、学校における健康に関する課題を研究協議し、健康づくりを推進するための学校ごとの「組織」です。この組織は、養護教諭などの教職員、学校医、保護者代表、児童、地域の保健機関代表などで構成されます。横浜市立洋光台第二小学校では、毎年度「学校保健委員会」の活動目標をさだめて、毎年2月にその年度の報告会を行っています。当日は、児童の代表や教職員などの関係者総勢50名がこの活動報告会に参加されました。

“洋二小けがゼロ☆プロジェクト”報告会の様子
“洋二小けがゼロ☆プロジェクト”報告会の様子

報告会では、各クラスの保健委員が“洋二小けがゼロ☆プロジェクト”期間中に実際にクラスで起きた怪我の具体事例や件数の報告を行うとともに、怪我に対する積極的な注意喚起をしたことで、怪我の件数を減らすことができたことについての報告がありました。その後、当社薬剤師が登壇、「からだゼミナ~ル ―きず・やけどの処置の基礎知識―」というタイトルで講演しました。これは、事前に配布させていただいた2018年7月発行の自社で編集・発行する予防医療啓発情報誌ヘルス・グラフィックマガジンの内容をもとに、“湿潤療法”、きず・やけどの基礎知識から応急処置法、受診勧奨のポイントなどについて解説したものです。

参加者は、興味深く頷いたり、熱心にメモをとられていました。児童からは、「きず・やけどには消毒・乾燥は必要がないことや、絆創膏がなければ、ラップとワセリンが代わりになることを知ってびっくりしました。」「薬剤師からとても大事なお話を聞けて、本当に勉強になりました」などのコメントをいただきました。

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“洋二小けがゼロ☆プロジェクト”報告会の様子

横浜市立洋光台第二小学校養護教諭(=保健室の先生)からは、次のようなコメントをいただいています!

「養護教諭として長く勤めていますが、子どもたちだけでなく、教職員や保護者の中でも、きず・やけどの応急処置としての“湿潤療法”を、知識として知っている方がまだまだ少ないと感じています。今後、“湿潤療法”が主流になり、学校でもうまく取り入れ、子どもたちの傷が残らないかたちで早く治り、元気に登校する姿を見られる日が近いことを願っています。 今回、薬剤師さんから直接“きず・やけど予防”について貴重なお話を聞ける機会を頂き、とても嬉しく思っています。」

洋光台第二小学校にて、“きず・やけど”をテーマに講演した薬剤師 佐藤敦の感想コメント『予防医療や薬について子どもたちに学んでいただける良い機会となりました』

「今回、小学校の子どもたちに向けて、主に“けが・やけどの処置”についてお話しましたが、怪我が起きてしまったときの対処法について専門的な知識のある我々が具体的に分かりやすく説明することの大切さを改めて感じています。薬剤師である私たちは薬を飲んでいる方々、特にご高齢の方々とお話をする機会は多いと思います。しかし、今回の学校保健委員会での活動は子どもたちに、予防医療や薬に関して学んでいただける大変良い機会だったと思います。薬局で患者さまがいらっしゃるのを待っているだけではなく、また在宅医療とも違うこのようなカタチで、薬剤師が外に出て地域医療に貢献していけたらと思っております。」

アイセイ薬局 薬剤師 佐藤敦
アイセイ薬局 薬剤師 佐藤敦


予防医療啓発キャンペーンと連動してボランティア団体への“寄付”で社会貢献

アイセイ薬局では、予防医療啓発キャンペーン「AISEI HEALTHCARE PROMOTION(アイセイヘルスケアプロモーション)」を継続的に行っております。これは、当社が3カ月ごとに発行しているヘルス・グラフィックマガジンのテーマと連動させて、薬局店舗で健康情報の発信や来局者へのコンサルティングを実施し、必要に応じてOTC医薬品や健康関連商品のお勧めなどを行う取り組みです。これらのキャンペーンの実施に合わせて社会貢献活動を実施することもあります。2018年10月15日から2019年1月14日まで行った「これなら燃える!内臓脂肪」キャンペーン中の、“寄付活動”もそうした社会貢献活動の一環でした。

「内臓脂肪を上手にコントロールして、効果的な未病対策を」という趣旨のキャンペーンであった「これなら燃える!内臓脂肪」でしたが、その時には来局者サービスの一環として、当社の一部の店舗において、体組成計を設置し、無料で内臓脂肪レベルを測定できるサービスを実施しました。体組成計はどなたでも自由にお使いいただくことができ、ご自身の体重(着衣込み)、内臓脂肪レベルなど、いくつかの数値を測定することができました。このサービスと連動して実施した寄付活動は、測定された方が表示された内臓脂肪レベル(使用機器の仕様により、1.0~59.0の数値が0.5きざみで表示され、9.5以下が標準とされます)を無記名の用紙で店舗に申告すると、その数値分の金額をアイセイ薬局がボランティア団体に寄付するというものでした。その寄付先として選定したボランティア団体は、「低出生体重児・病児・障がい児親と応援団の交流の場」を、ネット上やリアルなイベントで提供している「がんばりっこ仲間」という組織。その活動は、医師や看護師などの「専門職応援団」のほか、一般の「応援団」、そして、さまざまな方々からの寄付金である「応援ちょきん箱」で支えられています。私たちのキャンペーンで集まった寄付金も、ささやかながらこの「ちょきん箱」に送らせていただきました。いわば「貯めこんでしまった内臓脂肪をお金に換えて、頑張っている子どもたちや親御さんたちを応援しよう!」というものです。おかげさまで、多くの方にその趣旨をご理解いただき、“寄付活動”を全うすることができました。アイセイ薬局では、社会貢献活動で企業をPRすることは本意ではないため、寄付金額等は非公開といたします。こうした社会貢献活動には多くの当社社員が関心を寄せており、今後もより良い社会の実現に向けて様々な活動を続けていきたいと考えています。

左:イベントや店舗で実施した寄付の内容 右:がんばりっこ仲間 林英美子代表
左:イベントや店舗で実施した寄付の内容 右:がんばりっこ仲間 林英美子代表


調剤薬局新規オープンのお知らせ

■店舗名:アイセイ薬局 大倉山商店街店
■オープン予定日:2019年3月1日(金)
■所在地:神奈川県横浜市港北区大倉山3-41-22

■店舗名:アイセイ薬局 西宮北口店
■オープン予定日:2019年3月1日(金)
■所在地:兵庫県西宮市薬師町2-56クリニックステーション西宮北口1-A


アイセイ薬局マンスリーレポート 2019年3月号はPDFファイル(サイズ:約4.81MB)からもご覧いただけます。

【アイセイ薬局グループの施策に関するご質問や取材のお申込みは、下記連絡先にて承っております】

株式会社アイセイ薬局 コーポレート・コミュニケーション部
担当:霜(しも)・飯村(いいむら)
TEL:03-3240-0994 FAX:03-6212-4193
E-mail:koho@aisei.co.jp